« 東工大で「人類と文明」を考える | トップページ | 朝日新聞デジタル版 »

2011/05/19

写楽の全貌に迫る「写楽」展

 謎の浮世絵、東洲斎 写楽。その正体については諸説があります。葛飾北斎、喜多川歌麿、円山応挙などなど、様々な人物の名前が挙がっています。
 10日ほど前、NHKで放映された「浮世絵ミステリー 写楽 ~天才絵師の正体を追う~」では、その正体はこれまでももっとも有力であるとされてきた能役者の斎藤十郎兵衛と断定していました。これは2008年にギリシャで発見された写楽によりものとされている肉筆画が大きな証拠とされています。
 東京国立博物館で開催されている「写楽」は、謎に包まれた浮世絵師の全貌をみせてくれます。写楽の作品は、現在確認されているものが146点。このうち142点がこの特別展で見ることができます。作品は国内外の美術館から良質なものが集められています。
 写楽が活動したのはわずか10ヶ月。それにも関わらずこれだけの輝きを今に残している魅力は何だったのか。それは独特の線で表現された大首絵ではないかと、感じました。短い活動期間でしたが、この独特な大首絵を描いた期間はほんの一瞬です。それ以後、写楽ははっきり言えば、ありきたりの浮世絵表現に陥ってしまいます。
 浮世絵といえば、喜多川歌麿、葛飾北斎に目がいっていました。写楽をじっくりと見ることができる良質な展覧会だと思います。ただ、会場には中高年の来場者が大半を占め、若者の姿は少なかったです。東博で以前開催された北斎展のような混雑度ではありませんでした。
 とはいえ、展示には工夫が凝らされ、魅力的な展覧会です。これだけの写楽が集まるのはもうないかもしれません。おすすめです。

Photo


|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41640/51710443

この記事へのトラックバック一覧です: 写楽の全貌に迫る「写楽」展:

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。