包むことに込められた日本人の美意識
目黒区美術館で開催されている「包むー日本の伝統パッケージ展」を先日みてきました。本来なら今日で終わる予定が5月22日まで延長になりました。次回予定されていた企画展「原爆を視る 1945-1970」が延期になったためです。
パッケージといってしまうと、なんとなく今風なものを思い浮かべてしまいますが、展示されているのは、日本のちょっと昔の商品で、パッケージというより、包むという言葉で表現した方がしっくりするものです。展示されているのはグラフィックデザイナーの岡秀行さんがかつてコレクションしていたもので、現在は目黒区美術館で所蔵しています。
会場では、商品を包んでいる「木」「竹」「笹」「土」「藁」「紙」という素材に分けて商品を展示することで、日本の伝統的の中で育まれてきた「包む」ことをみせます。これをみると、日本の美意識、美しさに対する鋭い感性が表されていると思います。
現代では包む、ということへのこだわりは少なくなっています。工業デザインによる味気ない商品パッケージが溢れる中で、本展でみることのできる包まれた商品からは新鮮な思いを感じます。
まだしばらくやってます(笑)。和、伝統、商品デザイン、なんかに興味がある方にはいいかもしれません。ぜひ。
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