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2011/04/17

「被災ミュージアムの支援と危機管理対策」に参加

 被災地でのミュージアム被災状況が少しずつ伝えられていますが、優先順位から考えれば、まだやることが多々ある現状から、状況の確認はまだこれからのようです。昨日、慶應義塾大学で公開講座「被災ミュージアムの支援と危機管理対策」に参加してきました。ウェブサイトによれば、
「このたびの東日本大震災により、関連地域各ミュージアムとその文化財、美術品をはじめ、図書館、ホール、劇場など建造物が大きな被害をうけました。被災状況を最新のデータと現場の実態をまじえて報告し、ミュージアムへの支援問題と文化施設全体の危機管理対策を、国内外の事例をもとに検討します」
 とあります。
 どの発表も興味深かったですが、特に文化庁文化財部美術学芸課栗原祐司氏が紹介された「文化財レスキュー」事業です。これは、
「東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援事業(以下「救援事業」という。)は、東北地方太平洋沖地震によって被災した文化財等を緊急に保全するとともに、今後に予想される損壊建物の撤去等に伴う我が国の貴重な文化財等の廃棄・散逸を防止することを目的とする」
 というもので、3月30日に文化庁より発表されています。文化財を助け出す、という緊急事業。いまのところ予算も十分ではないようですが、すでの調査官が現地に赴いているとのことです。
 また、情報共有サイトとして、<saveMLAK>が立ち上がっています。プレスリリースから引用すると、
「博物館・美術館(Museum)、図書館(Library)、文書館(Archive)、公民館(Kominkan)(以下、MLAK)の関係者及び支援者では、上記各施設の被災情報・救援情報を集約した「saveMLAK- 博物館・美術館、図書館、文書館、公民館(MLAK)の被災・救援情報サイト」
 ということです。
 震災との戦いはまだまだ続くと思いますが、できることから支援をしていいくことが必要であるし、それも継続的に行うことが大事だと、改めて思いました。
 この公開講座、30日に第2回が行われます。

「公開講座 被災ミュージアムの支援と危機管理対策」
文化財レスキュー事業
saveMLAK

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