« 芸術新潮の岡本太郎特集 | トップページ | 曽野綾子、『老いの才覚』 »

2011/03/02

これがシュルレアリスム

 先月、開催2日目にいったのに書いていなかった「シュルレアリスム展」、いまさらですがちょっと感想を。本物のシュルレアリスムをみせてくれるすごい展示会です。本展は、パリのポンピドゥセンター所蔵作品で構成されています。作品の質が高いのも当然ですが、展示されているアーティストの選択がとても興味深いものがありました。
 そもそもシュルレアリスムとは何なのでしょう。ブリタニカ百科事典によれば、
「超現実主義。第1次世界大戦後、ダダの流れをくみながらその破壊的な性格を否定して建設的方向に転じた文学、美術の革新運動。ブルトンが1924年に『シュルレアリスム宣言』を発表してこの運動を明確なものにした」
 とあります。美術史で勉強した内容を思い出しました。
 美術領域ではシュルレアリスムで作品を表現した画家として、ブリタニカによれば、1925年のグループ展にアルプ、エルンスト、キリコ、A・マッソン、マン・レイ、ピカソ、クレー、ピエール、ロアなどの作品が展示され、その後にタンギー、ダリ、ピカビア、マグリット、ジャコメッティら多数が参加した、とあります。シュルレアリスムに関わったアーティストはこれだけいるんですね。素人な私には、マグリット、デルヴォー、ダリくらいしか思い浮かびませんが、シュルレアリスムはもっと幅広いアーティストを含んでいます。
 展示されている作品をみていて、不思議に感じたのはシャガールがないこと。シャガールこそ、シュルレアリスムでしょ、と思うのですが。調べてみると、アンドレ・ブルトンはシュルレアリスムの先駆者の一人としましたが、シャガール自身は自著で超現実主義者であることを否定しています。それで、出展されていないんですね。納得しました。
 ちょっと長くなってしまいましたが、すごくおすすめの展覧会です。ぜひどうぞ。

Photo


 チラシにある一文が素敵です。『シュルレアリスム宣言』からの引用です。
「いとしい想像力よ、私がおまえのなかで、なによりも愛しているのは、おまえが容赦をしないということなのだ」

 そしてお気に入りの作品はマルセル・デュシャンのNot a Shoe。これを見るだけに、もう一度いきたいです。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41640/51004502

この記事へのトラックバック一覧です: これがシュルレアリスム:

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。