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2011/03/29

被災したミュージアム

 今回の地震での美術館・文化財への被害がこれまでも少しずつ報道されていますが、昨日の日経新聞夕刊ではその現状がある程度まとまって記事になっています。
 これによれば、茨城県近代美術館では建物のまわりで液状化現象が発生し、作品の搬入に支障をきたす状態。また、水戸芸術館では、エントランスホールに設置されているパイプオルガンのパイプ5本がねじれて折れ、床に落下。2階の現代美術ギャラリーの一室では、余震で石こうボードが崩れて作品に降りかかりました。福島県立美術館では玄関屋根の板の一部が落下しました。
 記事にはありませんが、気仙沼のリアス・アーク美術館は大きく被災。「地震の衝撃でスロープや階段の鉄板が盛り上がったり、たわんで垂れ下がったりした。天井の板も一部落下。外観に大きな損傷はないものの建物自体が数センチ動き、亀裂の入った敷地にかろうじて立っている状態という」(3月22日日経新聞)。
 ミュージアムの被害は少なくないうようです。被災者救済がまず第一で、文化財、美術品のことなど後回しでいい、との意見も多いでしょう。いま、美術館のことを語っていいのか、という思いもあります。しかし、楽しみ、癒しなどを与える場としてのミュージアムは、その役割を果たすべきだとも思います。厳しい状況ではありますが、美術館の復興も祈りたいと思います。

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