村上春樹が語るラン
かれこれ2週間前にでた雑誌なのですが、「ナンバー・ドゥ」。Sports Graphic Numberの別冊でランニングの特集です。先月、東京マラソンも盛り上がっておわり、春に向かってランニングを始める人が多いと踏んでの特集号というわけですか。ランニング入門編な内容です。
ふつうはパスしてしまうのですが、目玉の特集が「村上春樹ランを語る」。これで思わず買ってしまいました。村上春樹にランについてインタビューしているのですが、そインタビューアの柳橋閑さんがとてもいい聞き方をしていて、どうして走り始めたかという原点ともいうべきことから、走ることから派生して小説の創作手法までテーマが及んでいます。
「僕は、走ることが創作のために大事な役を果たしているという肉体的な実感をずっと持ってきたんです」
という村上春樹が、どのように小説を書いていくかということを語っています。村上小説が書かれる秘密みたいなものが明かされていて、とても興味深いものがあります。
またインタビューに加えて「そうだ、村上さんに聞いてみよう」という読者の悩みに答えるコーナーもあります。村上春樹はこのような悩み相談みたいなちょっとラフなものがとても面白いですね。まじめに答えようとする村上の姿勢がとてもいいですね。
この本、村上春樹ファンのみならず、ランナーにはおすすめです。
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