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2011/02/08

デジタル教科書のこれから

『デジタル教科書革命』(中村伊知哉・石戸 奈々子)を読みました。これも積ん読になっていた本で、出たのは昨年の10月。デジタル教科書・教材の普及推進を目標にしたデジタル教科書教材協議会が昨年夏に設立されました。この協議会の副会長を務める中村伊知哉さんと、NPO法人CANVASを設立して「こども向け参加型創造・表現活動に取り組んでいる石戸 奈々子さんの共著です。
 デジタル教科書田原総一朗『デジタル教育は日本を滅ぼす』に対する反論のような形で書かれた本でもあります。帯には大きな文字でこうあります。「デジタル教育の後進国になってはいけない」。本書を読んだ限りでは、日本は教科書、教材の電子化は進んでいるとは言い難いようです。
 本の内容は、電子教科書、教材の現状を網羅的にレポートしたものになっています。参考までに目を紹介します。
第1章 デジタル教育が日本を救う
第2章 世界はもうここまで進んでいる
第3章 電子書籍端末の現在
第4章 進化するデジタル教材
第5章 これからの課題
 日本、世界の状況が細かに報告されています。ただ、執筆時(昨年夏から秋?)の情報なので、今は実態がもっと進んでいるのでは、とも思えます。このような内容こそ、電子書籍で出版したほうがいいかもしれませんね。
 2011年度から学校の指導要領が改訂され、2011年度は小学校から実施されます。今更ですが、日本人は学力を付けるしか、世界でやっていく方法ないと思います。デジタルの力をうまく教育現場に活用して欲しいです。その意味で、デジタル教科書教材協議会の活動を応援したいと思います。

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