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2011年2月

2011/02/28

成城石井、売却へ

 今日の日経新聞によると、レックスホールディングが傘下の成城石井を、三菱系投資ファンドの丸の内キャピタルに売却する方向で最終調整しているとあります。レックスホールディングといえば、その中核事業が焼き肉の牛角。ウエブサイトをみると、いまやいろんな店をやっているのがわかります。温野菜、土間土間もそうなんですね。
 成城石井、最近店がさらに増加している気がします。先日、六本木ヒルズにいったらここにもあってちょっと驚き。うちのそばにも、柿の木坂、等々力とできています。いわゆる高級スーパーをここまで展開しているチェーンは他にはないでしょう。日経新聞の記事によれば、
「立地条件のいい店舗が多いうえ、利益率がほかの食品スーパーの2倍程度と高く、投資ファンドや大手小売りが買収に関心を示していた」
 とあります。高いものをより高く売っているわけですね。普通のスーパーで売っているものであれば、他店との価格競合もありますが、成城石井の商品は独自の高級商品も多く、価格競合に陥らない。うまいビジネスモデルです。歩金のある人にお金を使ってもらう。経済発展には欠かせないことですね。成城石井は、ますます発展しそうです。

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2011/02/27

イッセー尾形DVD「わたしの大手町」

 ローソン限定販売のイッセー尾形DVDを手に入れました。2009年9月、2010年3月に続いての第3弾です。過去の2枚はいくつかの公演から選んだベスト版でしたが、今回は昨年7月に大手町の日経ホールで行われた「わたしの大手町」を丸ごと収録したものです。
 演じられたネタは7つ。この公演は日経ホールという場所柄のあり、イッセーが演じるのはサラリーマン、OLといった会社での人間模様です。ネタを紹介してみます。
1.宴会部長
2.式典
3.喫煙OL
4.停電ホテル
5.キャッチコピー 旅行パンフ編
6.ヘイ・タクシー
7.琵琶
 収録されたのは2010年7月19日です。その2日前の公演を見ています。この記事を書いていたら内容を思い出してきました。
 今回のDVDには着替えのシーンはなく、芝居だけが収録されてます。また、前の2枚についていたおまけのキーホルダーがないのはちょっと残念。でも、7つのネタ、1時間40分ほどが入っていて、1500円は安いですね。また、楽しませていただきます。

Issey


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2011/02/26

小谷元彦展の刺激

 チケットをいただいたので、森美術館で開催されている「幽体の知覚 小谷元彦展」を見てきました。小谷元彦は作品を初めて拝見するアーティストです。東京藝大で彫刻を専攻されたということですが、展示されている作品は多様な表現形態です。彫刻、写真、映像、インスタレーション、装束などと、いくつもの表現を使って作品を作り上げています。
 ウエブサイトによれば、小谷はしばしば痛みや恐怖などの身体感覚や精神状態をテーマにして作品をつくるとのこと。作家のメッセージを十分に受け取れていないと思うのですが、会場で作品を見ていると、なにか強い刺激を感じます。ざわざわする刺激です。
 いちばん刺激的だったのは、<インフェルノ>。内容はうまく説明しづらい。実際に体験してもらうのがいいのですが、作家が映像彫刻としている、いわば体験型インスタレーションです(ここにイメージがあります)。
 先日見た佐藤忠良も、そして小谷元彦も彫刻家。世代の違いはありますが、その表現されているものは、まったく違って見えます。彫刻って、難しいな。この小谷元彦展は明日まで。刺激を求める方はぜひ。

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2011/02/25

蒲田の鳥万

 昨日は以前務めていた会社の方が上京されて、なぜか蒲田で再会。しばらくは喫茶店でよもやま話をしたいたのですが、ちょっと時間もあったので、17時ころから軽く一杯、ということに。最近の蒲田は小綺麗になった感があるのですが、昔(もう10年近く前か)いった店に入ってみました。
 鳥万という店なんですが、蒲田では有名なところのようです。いってみれば昔ながらの大衆的な居酒屋ですね。夕方5時頃だったのですが、1階の席はオヤジ達ですでに満席。なにせ16時開店です。2階の座敷でくつろぎました。
 この店のポイントは、料理の種類の多さと、安さでしょう。200円台の酒肴が沢山揃っています。

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 小一時間の酒宴でしたが、久しぶりの蒲田で酒を楽しみました。今度は本格的(?)に呑みたいところです。

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2011/02/24

口頭試問が終わった

 大学院の修士論文には試験があります。経験された方も多いと思いますが、口頭試問というものです。公開で行われる公聴会の形式もありますが、うちの研究科は論文の指導教員からの試問を受ける形式。
 この口頭試問が修士論文の最終試験で、これに通らないと大学院を修了できません。それが昨日ありました。副指導教員の先生お一人は学部学生の指導で出張のため、ご欠席で、二人の先生による口頭試問。とりあえず終えた、というところです。修士論文が通れば、修士学位が授与されます。この結果は、来月はじめに発表です。
 2年間の大学院での研究もひとます区切りがつきました。次のことを真剣に考えねば、と思っています。
 

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2011/02/23

イッセー尾形 on  USTREAM

 昨日はイッセー尾形の誕生日。それを祝ってか面白い番組がUSTREAMに配信されました。来月予定されている米倉斉加年さんとの「イッセー尾形とあの人『今昔二人物語』 inにほんばし」の稽古風景です。イッセー尾形と米倉斉加年が、演出の森田雄三から細かい演出を受けているところを見ることができました。
 イッセー尾形の稽古は、もちろん初めて見ました。本番の舞台を見ると、一見アドリブ風ではありますが、実はかなり練り上げた芝居であるとは分かってはいました。でもそれは一人芝居でのことで、二人芝居ではかなりアドリブかな、なんて思い込んでいたのですが、そうではなかったようです。二人芝居でも、その演技は稽古を十分にしたものなんですね。
 でも、USTREAMってすごい。いまさらですが、イッセー尾形の稽古風景が見られるんですから。ちょっとネタバレな感じではありますが、来月の本番が楽しみになりました。

雄三チャンネル

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2011/02/22

尾崎豊の電子書籍

今日の朝日新聞、日経新聞とも全面広告で掲載されていた尾崎豊の本の広告。なんのことだと思いました。『尾崎豊 覚え書き』(須藤 晃)というもう10年以上前に出された本の広告です。原本は小学館文庫ですが、この広告のポイントは、電子書籍で配信をしていること。つまり電子書籍版の広告です。
 この本を原作にしたテレビ番組が、3月にテレビ東京で「風の少年~尾崎豊 永遠の伝説」と題して放映されるのにあわせての広告のようです。広告のキャッチコピーには「思いは、形を変えて生き続ける」とあります。電子書籍の全面広告は珍しいのでは。でも、日経新聞電子版では広告はふつうには見ないので(実際の紙面を見るシステムも完備しているので、でそこまでいけば広告は見られますが)、紙の紙面を見ないとこの尾崎豊の電子書籍広告には出会いない、ということですね。

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 尾崎豊のこの電子書籍は、4種類の電子書籍ルートに配信されています。電子書籍専用端末ストア(ソニーREDEER、シャープGALAPAGOS)、スマートフォン(iPhone、アンドロイド)、携帯、パソコン。一口に電子書籍といってもこれだけの「書店」があるわけです。小学館としては目玉コンテンツなので、すべてのルートに配信しているのでしょう。
 ここでパソコンでの配信は、小学館の電子書籍サイト「eBOOKS」での提供です。ここでは専用ビューアー「ブンコビューワー」をダウンロードして読む仕組み。ブンコビューワーはいくつかの電子書店で使っているもので、XMDFフォーマットに対応したビューワーです。
 電子書籍、いろんなのはありますね。フォーマット、読書スタイルなど様々なもの提案されていて、有力なものはまだないのが現状です。しばらくは、この状態で進化していくんでしょうね、きっと。
 

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2011/02/21

さぼうるのナポリタン

 近くに用事があったので、前から行きたかった神保町のさぼうるに。ここは古風な喫茶店ですが、どうもナポリタンが有名らしいです。食べログとかにはいっぱい写真が載っています。夕方17時過ぎにいったのですが、お客さんは多いです。
 お目当てのナポリタンを頼むと、5分もしないうちに持ってきてくれました。こんなのです。

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 山盛り、とネットには書いてあるのですが、そこまでの迫力はありません。ちょっと大盛り、というサイズです。女性のお客さんも食べていたので、それほどの量ではありません。
 でもナポリタンを店で食べるのなんて珍しいことです。タマネギ、マッシュルームが入ったごく普通のナポリタンです。ご馳走様でした。

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2011/02/20

佐藤忠良展、ふたたび

 昨日、世田谷美術館で講演会「佐藤忠良のしごと」を拝聴してきました。これは、佐藤忠良展の関連企画です。正直いって佐藤忠良の作品はよく理解できていないのですが、講演をきかせていただいて、理解する方法が、少しだけわかりました。
 佐藤忠良展に「ある造形家の足跡」というサブタイトルが付けられています。彫刻家ではなく、造形作家としたのは、佐藤忠良の彫刻家としての作品に加え、絵本の絵、新聞小説の挿画や制作に関わった美術の教科書も展示されています。造形作家としての佐藤忠良を見据えた展示になっているわけです。
 講演で教わった内容で、特に感銘を受けたのは、佐藤忠良が編集に関わった美術の教科書のこと。現代美術社という出版社からだされていた小学校、中学校、高校向けの美術、図工の教科書に関わりました。講演会で佐藤が教科書に書いた文章を資料としてもらいました。(うっかり聞き損ねたのですが確か)高校の教科書『美術・その精神と表現』にある「この本を読むひとへ」という文章です。佐藤は志賀直哉が飛鳥、奈良の美術写真の選を依頼されたとき、関西に住んで、2年に渡りもの見て歩いて選びました。優れた感性を身につけた志賀直哉が、実際にその場所に住んで、生活の原点に立ち、心の目で見ようとしていることとして、佐藤は学ぶべきことが多いと評価しています。
 そしてこのように書いています。

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2011/02/19

TOKYO FRONTLINE

 アートセンターの3331 Arts Chiyodaで一昨日から「TOKYO FRONTLINE」が開催されているので、みてきました。これは、新しく始まったアートフェアです。3331 Arts Chiyodaは、もとは中学校だった建物を使って昨年春にオープンした新しいアートセンターです。
 秋葉原、御徒町、そして湯島に囲まれた場所にある中学校の建物でのアート展示は、ちょっと変わった気持ちにさせてくれます。越後妻有トリエンナーレでも廃校の校舎を使っての展示がありましたが、そこはやはり廃校、というイメージがつきまといます。それに対して、都会の真ん中にある中学校の校舎は、なにかまだ息づかいが感じられ、廃校という感覚にはなりません。
 こんなアートスぺースでのアートフェアは、ちょっと面白い感覚です。特に2階の展示は、もともと体育館だったスペースだったこともあり、開放感があります。アートと体育館が妙に調和しています。展示されていた作品の中には、いくつも気になるものがありました。特に気に入ったのは宮本佳美さんの作品。モノクロで精緻に描かれた植物の惹かれます。
 会場は平日にもかかわらず、若い来場者で賑わっていました。アートを身近に感じられるアートフェア、楽しいですね。

TOKYO FRONTLINE

Tokyo_frontline


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2011/02/18

電子書籍ビジネスの今

 アメリカの電子書籍販売が好調のようです。日経新聞によると、
「米出版社協会(AAP)は16日、2010年の米主要出版社による電子書籍の売上高が前年比2.6倍の4億4130万ドル(約370億円)になったと発表した。一般書籍の売上高合計に占める割合は前年の3.2%から8.3%へと急上昇した」(2/17 日経新聞電子版)。
 これに対して日本ではどうなんでしょう。昨日、情報通信政策フォーラムが主催のセミナー「電子書籍をめぐる動向 通信事業者の電子書籍ビジネス」に参加してきました。内容は、電子ブックリーダー「biblio Leaf SP02」の販売を発表したKDDIの方による電子書籍ビジネス参入の経緯から、現状、今後の展望などです。
 KDDIは「RISMO BOOK」というサイトをやっていて、携帯(いわゆるガラケー)でよむサービスを展開しています。そこへ昨年末、電子書籍リーダーbiblio Leaf SP02を発売し、電子書籍ビジネスを更に強化しているわけです。リーダー本体がどれほど売れているかは残念ながらきけなかったのですが、購買層については40、50歳代がもっとも多いそうです。
 日本の電子書籍ビジネスは、端末(リーダー)も揃ってきて、本を供給するシステムも整備されてきたと思います。いくつも課題はありますが、いちばんの問題は充分な本が用意されていないこと。読みたい本が少ない。ここが解決されないと、電子書籍ビジネスは日本で立ち上がらないと思います。
 日本の電子書籍ビジネス、本格的になるのはいつのことなんでしょう。

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2011/02/17

紀伊國屋書店のポイントカード

 書店でもポイントカードがあります。ちょっと前、紀伊國屋書店でまとまって買い物をしたら、ポイントカードをすすめられ、作ってみました。そもそも書店のポイントカードってどういうものなんでしょう。紀伊國屋書店では100円で1ポイント。1ポイントは1円として使えるので、還元率は1%。三省堂書店のポイントカードもあるのですが、ここも同じく1%。
 Point_card 紀伊國屋書店のポイントカードは、ウェブ書店出での買い物でもポイントがつくシステムで、これは便利です。ネットでの買い物をポイント還元する共通化も簡単にできます(この共通化も、例えばビックカメラなどは店まで出向いて、何とかキーを発行してもらわなくてはいけない、なんてとこもあって、意外と大変だったりします)。
 本の購入は、最近はもっぱらアマゾンになっています。このところ時間がたくさんあるので(苦笑)、本屋をあてもなく見て回ることも増えました。やはりリアルな書店はいいです。書店それぞれに個性があります。ポイントの還元率もせめて5%くらいにしてくれると、もっと頻繁に本屋に行くようになると思うのですが・・・・・・。利益的に厳しいんでしょうね。書店のポイントカード、とこまで利用価値があるのか。ちょっと疑問ではあります。


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2011/02/16

巨人コレクター、ハーブアンドドロシー

 ちょっと前、NHKのニュースで紹介されていた映画「ハーブアンドドロシー」。渋谷のミニシアターでまだ公開されていて、見てきました。この映画は、アメリカのハーブ・ヴォーゲルとドロシー・ヴォーゲル夫妻が膨大なアート作品をコレクションしてきた過程を追ったドキュメンタリーです。資産家でもなく、実業家でもないふつうの夫婦が、何千点という作品をコレクションしていくことに驚かされます。
 集めた作品が膨大になり、ワシントンにあるナショナル・ギャラリー・オブ・アートに2千点以上を寄付をします。またナショナル・ギャラリー・オブ・アートでは、全点を収蔵しきれずナショナル・ギャラリーに入りきれなくなった二人のコレクションを全米50州に50点ずつ寄付するプロジェクト「VOGEL 50×50」も進行中だとか。
 映画をみた限りでは、ハーブとドロシー夫妻が集めたのは現代アートに限られているようです。現代アートであれば、高Kない金額でコレクションできます。でも、これだけの点数を集めるのは半端ではありません。その上、質が揃っています。凄いです。
 映画は1時間半ほどの短いものですが、作品も沢山みられます。現代アートファンにとってはもおすすめです。

ハーブアンドドロシー ウエブサイト

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2011/02/15

宅配チラシが増えている

 最近、家のポストに入れられるチラシが増えている気がします。特に平日に多い。ちなみに昨日うちに投げ込まれたチラシは6枚。その内容は、不動産(売却不動産を探しています、というもの)、不用品引き取り、借金問題解決、ケンタッキーお届け、そして探偵なんてのもあります。不動産、ピザは以前から入っていたのですが、探偵なんてのは珍しい。
 Photo ポストに入れられるので、新聞チラシより小さいサイズのちらし。こんなもので効果があるのでしょうか。じっくり見ることなく、すぐ捨ててしまうことも少なくありません。最近は歩いていると、チラシを配っている人をよく見かけます。結構、中高年が多いです。ギャラはどれくらいなんでしょう。
 新聞のチラシは減っているのですが、宅配チラシは増えている。新聞に折り込むチラシより割安なんでしょうね。確かに新聞に入っているよりは、ポストのほうが見るかもしれませんね。これも景気の悪さを反映しているのでしょう。


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2011/02/14

どっと屋は、二郎亜流?

 用事があって江古田へ。2時過ぎのちょっと遅めの昼飯。たまにはラーメンでもと、とある店にいってみました。「どっと屋」という変わった店名のラーメン屋ですここは、ラーメン二郎の亜流とも思えるラーメン屋です。
 太い麺と濃いスープ。野菜多め、ニンニク、辛めなどの追加が無料の二郎流のサービス。スタイルはまさしく二郎の亜流です。ただラーメンは、本物の二郎とはかなり違っていて、二郎ファンは満足できないかもしれません。それが、二郎インスパイアというのでしょうか。

続きを読む "どっと屋は、二郎亜流?"

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2011/02/13

デジタル・クリエイティブ・カンファレンス

 ブリティッシュ・カウンシル主催の「デジタル・クリエイティブ・カンファレンス」が昨日、今日と開催されています。昨晩、基調講演とパネルディスカッションに参加してきました。このデジタル・クリエイティブ・カンファレンスは、「テクノロジーとアート、その未来を考える」とサブタイトルが付けられているように、アートとテクノロジーの関係を今、そして将来に向けて考えようとするイベントです。
 昨日は、BBCジャーナリスト・ビル・トンプソン氏による基調講演、それに続いてパネルディスカッション。ディスカッションを行ったのは、イギリスからビル・トンプソン、ドリュー・ヘメント((フューチャーエブリシング ファウンダー)、日本からは南條史生(森美術館 館長)、五十嵐太郎(東北大学 教授)。ファシリテーター:に大西若人(朝日新聞編集委員)の各氏。会場は六本木ヒルズなので南條さんは当然かなと思いますが、五十嵐太郎さんという人選がちょっと面白い。南條さん人脈かな。
 パネルディスカッションは往々にして、参加者は自分の言いたいことをしゃべって終わり、ということも少なくないのですが、ここでのディスカッションはちゃんと意見交換がされていました。アートと建築のテーマも話され、興味深い内容でした。
 今日もセミナーとパネルディスカッションがあり、Ustreamでの中継も予定されています。これだけの濃い内容のカンファレンスですが、参加料は無料です。イギリスのおかげです(笑)。アートとテクノロジーの関係、どう進化していくのか。私にはよくわかりません(苦笑)。勉強せねば。

デジタル・クリエイティブ・カンファレンス」ウェブサイト

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2011/02/12

CP+、賑わっていました

 カメラ好きな人多いんですね。昨日、雪の中横浜で開催されているカメラの展示会「CP+」に行ってきましたが、大賑わいでした。去年は平日に出かけて、すいていたので安心して休日にいったらかなりの人出です。来場者は昔からのカメラマニアから若い人まで幅広い年齢層です。また女性も多く、女子カメラブームも本物を実感します。
 キヤノン、ニコンの両巨頭。ソニー、オリンパス、パナソニック、ペンタックス、カシオ、リコー、富士フィルム、ビクターとたくさんのメーカーが出展しています。これだけのカメラメーカーがあってどこもやっていけるのですから、たいしたものです。
 気になったのは、スティルカメラ領域では馴染みが薄い日本ビクターのカメラ。静止画とハイビジョン動画が撮れるバイブリッドカメラが出ていました。カメラのデザインがムービーカメラとスティルカメラを混ぜ合わせたような形状が面白いです。多用途に使えるところが、メリットでしょう。でも売れるかな。
 日本の産業で、世界の市場で優位のあるデジタルカメラ。各メーカーとも元気。これからの進化が楽しみです。

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2011/02/11

メディア芸術祭の賑わい

 毎年恒例の「文化庁メディア芸術祭」をのぞいてきました。昨日行ったのですが、平日にかかわらす会場はかなりの混雑です。メディア芸術祭は、恵比寿の写真美術館でやっていた頃にみたきり(何年前だろう)なので、とても久しぶり(なにせ、開催期間が短いのでつい見逃します)。写真美術館でやってた頃は、休日でもそんなに混んでいなかったのですが、いつからか人気のイベントになってしまったんですね。
 会場に来ているのは、ほとんどが若者。私はほぼ最高齢(?)です。芸術祭は、「アート」「エンターテイメント」「アニメ」「まんが」の4部門がありますが、いちばん刺激的なのはアート部門です。受賞作品には、インスタレーションや造形作品もありますが、多くはなんらかの映像を使ったもの。映像というメディアがないと作品がなりたたない、といった感があります。ここでのメディアはどこまで含めるんでしょうね。
 文化庁含め国が振興に力を入れているのがこのメディアアート。これだけまとめて見る機会はあまりありません。確かに見ていて楽しく、刺激的。楽しい時間を過ごしました。

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2011/02/10

イッセー尾形の新作B級ノート編

 今年初めてのイッセー尾形を見てきました。題して「イッセー尾形の歌う誕生日2011!」。タイトルからみると、昨年2月に仙台で演じた「『イッセー尾形の唄う誕生日」の東京版と思えます。しかし、どうもいつの間にか内容が変わったみたいで、イッセーのウェブには「イッセー尾形の新作B級ノート編」となっています。
 この2月は、毎年ちょっと変わったネタを披露してくれます。以前は、太宰治、松尾芭蕉をテーマにした芝居を見せてくれました。今回は、歌ネタと思っていたのですが・・・・・・。歌う誕生日という本来のタイトル通りの歌ネタはひとつかな。でも、新ネタは嬉しい。
 全部で7つのネタ。確かにB級ノート編と言うだけあって、いつもとネタの練り方が微妙に違います。うまく表現できませんが、物語りが、割とストレートな感じです。でも、毎回観ている人にはお馴染みの天草五郎ネタが、また登場。ちょっと迷走気味ですが、なんとも妙ちくりんな語り口に大笑いします。
 今回は久しぶりにイッセーさんにサインをいただきました。写真も撮っていただきました。相変わらず楽しんご素敵なイッセーワールドです。
 
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2011/02/09

東博の「総合文化展」

 上野の東京国立博物館に行ってきました。学生証を出すと割引になるので、それが使える3月末までにできるだけ活用しないと思っていたのですが、なかなかいけません。久しぶりの東博です。せっかくですから「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」をみてきました。この展覧会については後ほど書くつもりですが、ちょっと驚いたことがあります。
 これまで「平常展」といっていた展示が、「総合文化展」という名称に変わっていました。どうやら、この1月から変わったようです。総合文化展、ですか。なんかデパートの展示会みたいですね。馴染みません。どうしてこんな名称に
してしまったのでしょう。
 確かに平成館で行われる特別展にはいくけど、その後平常展に寄ることはあまりない、という人も少なくないかもしれません。確かに平常展示を見ないで帰るのはもったいない、とは思います。それを、総合文化展と変えて、鑑賞者が増えるのでしょうか。疑問だなあ。
 東京国立博物館もいろいろ大変なのかもしれません。

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2011/02/08

デジタル教科書のこれから

『デジタル教科書革命』(中村伊知哉・石戸 奈々子)を読みました。これも積ん読になっていた本で、出たのは昨年の10月。デジタル教科書・教材の普及推進を目標にしたデジタル教科書教材協議会が昨年夏に設立されました。この協議会の副会長を務める中村伊知哉さんと、NPO法人CANVASを設立して「こども向け参加型創造・表現活動に取り組んでいる石戸 奈々子さんの共著です。
 デジタル教科書田原総一朗『デジタル教育は日本を滅ぼす』に対する反論のような形で書かれた本でもあります。帯には大きな文字でこうあります。「デジタル教育の後進国になってはいけない」。本書を読んだ限りでは、日本は教科書、教材の電子化は進んでいるとは言い難いようです。
 本の内容は、電子教科書、教材の現状を網羅的にレポートしたものになっています。参考までに目を紹介します。
第1章 デジタル教育が日本を救う
第2章 世界はもうここまで進んでいる
第3章 電子書籍端末の現在
第4章 進化するデジタル教材
第5章 これからの課題
 日本、世界の状況が細かに報告されています。ただ、執筆時(昨年夏から秋?)の情報なので、今は実態がもっと進んでいるのでは、とも思えます。このような内容こそ、電子書籍で出版したほうがいいかもしれませんね。
 2011年度から学校の指導要領が改訂され、2011年度は小学校から実施されます。今更ですが、日本人は学力を付けるしか、世界でやっていく方法ないと思います。デジタルの力をうまく教育現場に活用して欲しいです。その意味で、デジタル教科書教材協議会の活動を応援したいと思います。

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2011/02/07

ディープな「もつやき ばん」

 祐天寺から歩いて5分ほど。その筋(?)では有名な店があります。「もつやきばん」なる店は、かなり魅力的です。祐天寺という住宅街にありながら、いつも満席という噂を聞き、プータローの特権で、平日(木曜日)の夕方4時過ぎに店に入りました(ここは4時開店)。驚くことに、すでに半分くらいの席が埋まってます。平日ですよ、まだ夕方4時だよ。2月でも明るい時間ですよ。

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 カウンターに座り、まずはレモンサワーと煮込みを注文。これも噂ですが、サワーはこの店が発祥だとか。ジョッキに入った焼酎と炭酸、それに生レモン。普通のレモンサワーです。でも、焼酎はたっぷりで嬉しい。煮込みはちょっとあっさりめ。300円と安い。次に、焼鳥を頼みます。一本、100円とこれも安い。串はボリュームがあります。
 お客さんは地元のおじさん、おばさんといった感じ。テーブル席ではまだ4時過ぎなのに、酒宴が盛り上がっています。いいなあ、この店。いつからここにあるんだろう。なんともディープな時間を過ごしました。

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2011/02/06

Google Art Project

 すでにご存じの方のおられると思いますが、先週からグーグルの新しいサービス「Art Project」が始まっています。
ネットでの報道を引用します。
「米ネット検索最大手グーグルは1日、道路沿いの風景をネットで提供する「ストリートビュー」技術を応用し、世界の著名な17の美術館の内部を周遊できるサービス「グーグル・アート・プロジェクト」を始めた。
対象は米メトロポリタン美術館やロシア・エルミタージュ美術館、英国立美術館などにある千点以上の作品。各美術館の協力で撮影された。ストリートビューと同じ操作で、自分で歩いて見て回るような感覚で鑑賞できる」(asahi.com 2011年2月2日)
 報道にありませんが、ニューヨーク近代美術館、テートギャラリー(ロンドン)、フりーア美術館(Freer Gallery of Art)、ゴッホ美術館(アムステルダム)などが含まれています。各美術館はストリートビューのように館内を見てまわれ、いくつの作品は高解像度で鑑賞ができます。まだざっとしか見ていないのですが、ニューヨーク近代美術館ではセザンヌ、ゴッホ、ルソー、シスレーなどの作品がありました。
 グーグル、やりますね。日本のミュージアムにはオファーなかったのでしょうか。このような公開の方法の是非については論議されるべきですが、基本的な方向としてはいいことだと思います。グーグルのアートプロジェクト、これからどう発展していくのか、大いに注目です。

Art Project by Google

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2011/02/05

本と映像のこれからを語る

 時間ができたので積読になっていた本を読み始めています。今年の初めにアマゾンで見つけた『書物と映像の未来』は、これからの本と映像を考える上で、いくつもの示唆を与えてくれる一冊です。本書は、昨年1月に行われた日本学術会議主催のシンポジウム「世界のグーグル化とメディア文化財の公共的保存・活用」講演内容をまとまてものです。
 グーグル・ブックスの突然の登場によって、書籍にとって様々な問題が投げかけられています。大きな問題と考えられるのは、書籍のアーカイブ化、デジタル化をグーグルのような一企業が行うことの是非です。著作権のことも重要で、日本ではあたかも黒船の襲来のごとく捉えられてもいます。
 グーグル・ブックスの衝撃度はどれほどのものなんでしょうか。正直ピンときません。ちなみにすでにグーグル・ブックスでは日本のサイトも開設されていて、かなりの数の書籍が公開されています。GALAPAGOSのブックストアより充実しているのでは。
 この本では書籍だけでなく、放送、映画のアーカイブについても論じられています。このなかで驚いたのは日本の映画の保存です。我が国の映画の保存は、欧米に比べて極めて貧しい状況だということを知りました。日本は世界最大の映画生産国の一つでありながら、多くの作品を失ったきた国ということです。書籍のアーカイブよりも、映画の保存が大きな問題のようです。
 アーカイブ、ということでは日本はどうやら遅れているようです。ここは国がしっかりとした対策をとらなければいけないのでしょう。本書はこれから書物、映像をどう残していくかを考えさせてくれる一冊です。

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2011/02/04

祐天寺看板散歩

  ちょっとしたことがあって最寄り駅から2つめの祐天寺に行ってきました。隣駅の中目黒、学芸大学ほどは賑やかな商店街ではないのですが、なかなか個性豊かな商店が並んでいます。看板をみただけでも、その歴史が感じられ、ちょっとご紹介。

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「お茶のみせ とらや」。日本茶の専門店です。お茶、急須、お茶碗を売っています。いまどきこのような店がやっていることにちょっと驚きます。

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「鶴屋時計店」です。近頃は時計屋も減ってしまいました。自由が丘にあった時計屋も数年前に閉店しました。祐天寺では今でもやっています。

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 駅前のケーキ屋さん。ケーキセットで525円は安いです。

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 そのそばにある居酒屋。いつでもこの値段だと、呑みすぎそうです。こんど入ってみよう。
 祐天寺、楽しそうな街です。


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2011/02/03

群馬県立館林美術館にいってきました

 大学院の修士論文を書き上げる前に見ておきたかったのですが、時間がなく、いくことができなかった美術館にいってきました。群馬県立館林美術館。大学の先生から、設立やコレクションについて、ちょっと良くないことをきいたので、興味をもっていました。
 さて、群馬県館林は初めていくところです。東京からは近くはありません。うちからだと、まず渋谷に出て、そこから新宿湘南ライン経由、東北本線の久喜まで約1時間。そこで東武東上線に乗り換えて、多々良という駅で下車。そこから徒歩20分ほどで着きました。遠いです。館林駅からバスがありますが、本数は極端に少ない。美術館の周りは、公園以外ほとんど何もありません。なんで、こんなところに作ったんだろう、という疑問がわきます。場所が悪すぎです。
 美術館の建物を設計したのは、高橋靛一。展示室を構成する建物は緩やかな曲線を描くような形状。建物の中には階段がない1階建てです。美しい外観ですが、建物の外側に貼られたアルミパネルからは、冷たい印象を受けます。

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 この美術館、別館があります。洋風の建物なんですが、妙に浮き上がっています。美術館のコレクションの柱として、フランスの彫刻家フランソワ・ポンポンの作品があります。この別館はポンポンのアトリエを再現した「彫刻家のアトリエ」というものです。問題なのは、どうもこのポンポンのコレクションの内容のようです。確かな資料がないのここでは書くことを控えますが、ウキペディアにはとんでもないことが書いてあります。


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 群馬県には1974年に開館した群馬県立近代美術館があります。館林美術館は2001年の開館ですが、2つも県立美術館が必要でしょうか。なにやら事情があったのでしょうね。
 来場者、少なかったですね。この美術館の将来はどうなるのか、ちょっと心配です。

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2011/02/02

海外で活躍する日本の建築家

 先週のクローズアップ現代「建築が人をつなぐ」で建築家ユニットSANAA(妹島和世+西沢立衛)にインタビューした内容が放映されていました。クローズアップ現代とはいえ、NHK総合のゴールデンタイムに建築家を取り上げることは、少々驚きでした。
 昨日の朝日新聞文化欄に建築家を取り上げた記事がありました。題して「建築家、海外で跳ぶ 高まる評価、少ない国内建設」。近年、海外での仕事が増えている日本の建築家に焦点をあて、その一方で日本国内での設計が多くない事実を指摘しています。記事であげられた例を紹介すると、

槇文彦 MITメディアラボ(2009年、米) ワールドトレードセンター タワー4(米)
磯崎新  冬季五輪ホッケースタジアム(05年、伊) 中央美術学院美術館(08年、中)
伊東豊雄  バルセロナ見本市会場・パビリオンなど(07年、スペイン) 台中メトロポリタンオペラハウス(台湾)
安藤忠雄  美術館・プンタ・デラ・ドガーナ(09年、伊) 上海保利大劇場(中)
坂茂  ナインブリッジズ・ゴルフクラブハウス(10年、韓) アスペン・アートミュージアム(米)
隈研吾  三里屯ビレッジ南区(08年、中) FRAC現代美術センター(仏)
SANAA ニューミュージアム(07年、米) ヒュンダイカードコンサートホール(韓)

 と、ずいぶんたくさんあります。記事によれば、
「坂さんは主な仕事の9割ほどが海外、伊東さんも8割が、磯崎さんは「ほぼすべて」が海外という。隈さんで6割、槇さんや安藤さんでも約半分が海外という」
 国内では「箱物」という言葉で語られるように、公共施設の建築には厳しい批判があり、新しい建物は作られにくくなっています。また、国内の公共建築では、入札、プロポーザル、コンペなどなんらかの選定方法で選ばれることが基本ですが、海外では指名での仕事もあるといいます。
 ただ責任は行政側にだけあるのではなく、建築家にも問題はあったと伊東豊雄さんは言います。
「日本では、建築を社会や市民が考える風土が十分に育っていないのに、建築家がデザインの抽象性や理論を訴えても、社会から遊離するだけ。もっと社会に入っていく論理をつくらないと」
 建築家って、語ること好きですよね。
 日本の建築家が海外で活躍するのはいいことです。これからは、ベテランに加えて、若い世代も活躍して欲しいと思います。

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2011/02/01

大学院の授業が終了

 今日、大学院であるはずの授業が、先生の都合で休講になってしまいました。これが後期最後の授業になるはずだったのですが・・・・・・。大学の学事暦によれば、2月2日までが試験期間になっているので、明日で後期も終わりです。2年間通った青山学院大での授業ももうないと思うとちょっと寂しい。
 学びという観点で言えば、いまは様々な形で可能です。通信教育、サイバー(e-learning)や放送大学もあります。通学にしても、サテライトキャンパスを使っての学習も可能です。言語の問題をクリアすれば、海外の大学での授業もうけることもできるようです。
 通信教育でも学んだことを踏まえて言うと、やはり実際大学のキャンパスに通って、先生と対面で授業を受けることにまさるものはないと感じます。古い人間なので、先生とのやりとりがいちばん刺激になったりします。武蔵美をでたあと、通信の大学院という選択肢もあったのですが、いま振り返ると通学の大学院を選んでよかったと思います。特に、研究を行うという視点で考えると、先生と実際対面して行う部分が必要で、それが(短い時間であっても)重要ではないでしょうか。
 ともあれ、2年間の授業も終わり、あとは今月下旬の修士論文口頭試問を残すだけとなりました。もう少しです。

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