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2011/01/08

村上龍の電子書籍

 朝日新聞夕刊で連載されている「メディア激変」、新年から昨年の電子書籍元年を振り返り、「電子書籍元年、その後」が掲載されています。昨日は、作家村上龍の電子書籍の制作・販売会社「G2010」の話題。
 この「G2010」は村上龍が、ITベンチャーのグリオと組んで会社を設立したものです。そこには出版社が介在しないことが話題になりました。村上は
「「出版社は紙の本を作るプロであって、電子書籍を作るプロは非常に少ない」
 とまで言っています。そうなのかな。
 ちなみに、朝日新聞には村上の小説「うたうクジラ」電子版の売り上げ配分が公開されています。
「『歌うクジラ』の電子版はアイパッド向けに1500円(税込み)で発売。昨秋、講談社から出版された紙の本の半額以下だ。売り上げの30%はアップル社の手数料。残りを村上さん、グリオ、坂本さんで配分する。制作実費150万円を回収する前は、3者の割合はそれぞれ20%、40%、10%。回収後は同40%、20%、10%と著者に手厚くしたという」
 坂本さんとか電子版での音楽、映像などを担当した坂本龍一のこと。確かにテキストだけでなく、音楽、映像がつくと電子版の強みになり、作るためのプロが必要になるでしょう。
このG2010からは村上の他、瀬戸内寂聴の小説、よしもとばななのエッセーも出しています。しかし、現在のところNTTdocomoのアンドロイドスマートフォンのみが配信されています。電子書籍の課題はここでしょうね。様々なフォーマット、ハードウエア’(電子書籍端末)があるので、そのすべてには対応が難しいのが現実。まずここを解決しないと、電子書籍の本格普及は難しそうです。

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受信: 2011/01/11 08:03

コメント

さいのめさん
村上龍も作品だしてはいますが、最近はまったく読まなくなった。やはり「テニスボーイの憂鬱」あたりが頂点かも。

投稿: 自由なランナー | 2011/01/12 07:31

この10年ぐらいかな、もっと前からかな。村上龍が出版メディアの状況を悪くさせていく狂言回しにしか見えない気がする。作品そのものではなく、なにか形態とか、そうしたうわべのところばかりに浮いているように見える。

投稿: さいのめ | 2011/01/10 12:46

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