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2010/11/17

YCAMの中身

 メディアアートという分野(カテゴリー?)は、それがどのようなものを理解して、説明するのが難しいものです。私のたぶんよく理解していません。AV(これも古い表現)やコンピュータを使った芸術表現と言えばいいのでしょうか。山口芸術情報芸術センター(YCAM)は、そのメディアアートを中心に据えて活動をしています。ウェブサイトにはこうあります。
山口情報芸術センター(YCAM)は、展示スペース、劇場、ミニシアター、市立中央図書館を併設する複合文化施設として、2003年11月に開館しました。コンピュータや通信技術などを使ったメディアテクノロジーを共有プラットフォームとして、メディアアート作品の展示、演劇、ダンスパフォーマンスの公演、映画上映、サウンドイベント、ワークショップやレクチャーなどを開催しています。
 この文章から少しわかりにくいかもしれませんが、現地にいってここが何を目指しているかが少しわかりました。新しいものを表し、広い世界に伝えるために、メディアアートを選んだということなんですね。絵画、彫刻などの造形芸術を中心に据えたミュージアムではなく、新しいアートでYCAM、そして山口を特徴づけたい、ということでしょう。
 先週末から始まったカールステン・ニコライ+マルコ・ペリハンの新作は、映像と音声をテクノロジーを存分に使って、そこにインスタレーションを融合させることによる異次元世界をつくり出しています。このような質の高い表現は東京あたりでもそんなに見ることはできないでしょう。レベルが高い作品だと思います。
 山口という地方で、挑戦的な表現展示をしているYCAMのこれからに、期待したいと思います。

Pola


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