日本版アーツカウンシルの検討
先日、大学の授業が始まるまえに、先生からある署名を頼まれました。日本芸能実演家団体協議会(芸団協)が行っている文化予算の占める割合を国家予算の、今の0.11パーセントから0.5パーセントにしようという署名活動です。単純に比較はできないですが、フランスなんか0.86パーセントですからね。ほんと日本は文化予算か少ない。
それに関連したことですが、昨日の日経新聞文化欄に掲載されていた記事によると、日本にも「アーツカウンシル」をつくろうという動きがあるとのこと。そもそもアーツカウンシルの定義が分かっていない私ですが、新聞を引用してしまうと、
「名前の由来となったアーツカウンシルは英国の誇る文化芸術の助成機関。第2次大戦後、経済学者ケインズの提言で生まれた。公的組織ながら政府から独立した存在であり、質の高い芸術の創造を支えてきた」(日経新聞・11月20日)
アーツカウンシルって、ケインズの発案とは知りませんでした。記事によれば、文化庁は来年度から「日本版アーツカウンシル」の試行的な導入を目指すといい、来年度の概算要求に盛り込みました。芸術文化の助成は、芸術文化振興基金がやっていますが、それでは体制として不十分ということを、文化庁もわかっていたんですね。この日本版アーツカウンシルを進めるには、課題もありそうですが、ぜひ実現して欲しいと思います。
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