MCDNのイベント
MCDNという団体があります。Museum Career Development Networkの略で、慶應の岩淵教授が中心となって立ちあげたもので、団体名をそのまま理解すると、ミュージアムで仕事することを開発するネットワーク組織でしょうか。ここに団体のミッション・ステートメントがあります。
そのMCDnが主催したイベント「アートと民主主義、そして日本の未来」が昨晩、市ヶ谷の法政大学で開催されました。かなり大きなテーマを想像させるタイトルですが、それだけのスピーカーが登壇した充実した内容でした。スピーカーを紹介すると、
・荒川裕子さん(法政大学キャリアデザイン学部教授) 西洋美術史、文化組織マネジメント
・上山信一さん(慶應義塾大学総合政策学部教授) ミュージアムマネジメント、地域再生、経営戦略、行政評価
・内山融さん(東京大学大学院総合文化研究科准教授) 日本政治、比較政治研究
・金山喜昭さん(法政大学キャリアデザイン学部教授) 博物館学
・斉藤淳さん(イェール大学政治学科准教授) 日本政治、比較政治経済学
・渡辺真也さん(インディペンデント・キュレーター) 現代美術
と所属だけで判断してはいけないのですが、多様な方々から参加されています。
内容は、いま各地でブームのようになっている地域のアートプロジェクト(瀬戸内国際芸術祭とか愛知トリエンナーレがそれにあたります)の問題点をきかっけに、多方面に話題が及討議となりました。予定では、70分のイベントでしたが、実際は2時間行われました。これけのスピーカーなら、3,4時間はできますよね。
会場には60人以上の人が参加、USTREAMでも中継がされました。アートのことをこれだけ真剣に考えている人達がこれだけいる、というのが正直な感想です。MCDNの今後の活動に期待したいと思います。
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