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2010/09/27

ウェブで学ぶ

 日本でお気楽に暮らしていると、世界、特にアメリカの変化に気付かないことが多い。最近はガラパゴスなんてよく言われますが、日本だけしか通用しないスタンダードも少なくありません。『ウェブで学ぶ オープンエデュケーションと知の革命』(ちくま新書)を読んで感じたのは、日本の教育状況が少なくともアメリカよりは遅れている、という事実です。
 Open_education この本は、『ウェブ進化論』を著した経営コンサルタントの梅田望夫と飯吉透(マサチューセッツ工科大学(MIT)教育イノベーション・テクノロジー局シニア・ストラテジスト)の二人がオープンエデュケーションについて、アメリカでの状況について語ったものです。
 この本ではオープンエデュケーションとは主にウェブを使った教育を指しています。日本ではあまり馴染みのない言葉です。同じものではありませんが、我が国ではe-ラーニングという言葉のほうが一般には馴染みがあるのではないでしょうか。そもそもオープンエデュケーションとは何なのか。飯吉によれば
「自分の置かれた環境で、利用できるものは何でも使って学ぶこと」
 といいます。たとえば図書館もオープンエデュケーションへのすばらしい貢献だといいます。
 この本を読んで感じるのは、アメリカでのウェブを使ったオープンエデュケーションの広がりです。営利(有料)、非営利(無料)ともに様々な教育プログラムがウェブ上に公開されています。マサチューセッツ工科大学(MIT)のオープンコースウエア(OCW)はすでに有名ですが、オープンエデュケーションを提供している大学などの例がいくつも紹介されています。
 日本の大学でも東大、慶應、早稲田などいくつかの大学で講義などがウェブで公開されていますが、まだまだ少ないです。我が青山学院などは皆無ではないでしょうか。この国の大学は、オープンとはほど遠そうです。
 新たな驚きと、我が国への失望感を味わわせてくれる一冊です。

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