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2010/08/11

「ユリイカ」の電子書籍の特集

「ユリイカ」という雑誌、その存在は知っていましたが、買ったことはありませんでした。誌と批評とサブタイトルが付けられている通り、誌をテーマにした雑誌です。しかし、その内容はバックナンバーを見てみると、クリント・イーストウッドの特集や、初音ミクの増刊号を出したりと、カルチャー全般を扱っているようです。
 ユリイカの今月号で「電子書籍を読む!」が特集されています。220ページのうち、3分の2ほどのページを使った大特集です。その内容は、ます冒頭で京極夏彦に「書物の行く末、編集の行く末」と題してのインタビュー、長尾真国立国会図書館館長の「電子書籍は新しい世界を開く」という一文。知それに続けて識人の方々が電子書籍について、思い、意見、提言などを綴っています。

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 また、電子書籍に詳しい佐々木尚俊のインタビュー、小説「拝金」を著した堀江貴文へのインタビュー(あとがきに電子書籍のことを書いていたことが、登場の理由)もあります。かなり盛りだくさんの内容ではありますが、京極夏彦のインタビューはとても面白く、刺激的なものであった以外、全体のあまり印象に残りませんでした。誌と批評ですから、電子書籍への批評というわけなのでしょう。
 インタビューの中で、京極夏彦は編集者の役割についてこう語っています。
「本はオーケストラみたいなもの、作家はスコアを書くだけです。(中略)編集者はコンダクターであって、すべてにおいて要になります」
 電子書籍では出版社、編集者を介さす書籍を配信する動きもありますが、京極はこれを受け入れていないわけです。
 しかし、巷の雑誌でここまで電子書籍を取り上げたものはまだないはずで、ユリイカの姿勢は評価をしたいです。

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コメント

巷の編集者不在な電子書籍が、どの程度ものか、見定めたいです。

投稿: 自由なランナー | 2010/08/20 07:38

編集者の役割は本当に大きいのだと思います。編集者不在の本が、まともなものになるとはとても思えません。

投稿: さいのめ | 2010/08/19 04:05

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