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2010/07/14

赤ちゃんといける美術館

 美術館に来ている人の年齢層は、意外と広がりがありません。印象派の展覧会であれば中高年、現代アートであれば若い世代中心といった具合。小さな子供連れの鑑賞者は珍しいですね。こどもを連れてはなかなか美術館には行きにくいでしょう。
 昨日の日経新聞夕刊にあった記事『赤ちゃんおいでよ 美術館  ママと作品作り 思わぬ才能発見も!? 』を読むと、鑑賞者の幅をひろげようととする美術館の試みを知ることができます。記事を引用すると、
「美術館が赤ちゃんでにぎわっている。子供向け鑑賞プログラムなどの対象年齢が下がり、0歳児から参加できる展覧会も。子供と一緒にアートを楽しむ若い世代が会場を活気づけている」
 東京都現代美術館、平塚美術館、水戸芸術館での赤ちゃんを対象にしたプログラムを紹介しています。東京都現代美術館は「こどものにわ」展にあわせたワークショップを美術館と同じ区にある子ども家庭支援センターで開催。これは
「『美術館に来たことのない親子、子供がいるために美術鑑賞をあきらめている親にきっかけを作りたかったから』と難波祐子学芸員は説明する」
 とあります。美術館の外でのワークショップは面白い発想ですね。
 平塚市美術館は1歳から2歳3カ月までを対象にした「子育て支援!プログラム 遊んでのびのび 『ベビーアート』」を昨年4月に開始しています。また、水戸芸術館では1組の親子に1人の女性スタッフが付き添い、展覧会を鑑賞できるイベント「赤ちゃんと一緒に美術館散歩」が人気だとか。
 美術館もパブリックスペースとして、新たな活動を行っています。記事を読んでみ、美術家にとって新たな世代開拓は必要なことと再認識しました。

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コメント

ペンギンさん
ごぶさたしています。
確かにニーズはあるのでしょうね。ただ、美術館もかなり運営面で負担になることが推測され、簡単には広がっていかないかもしれません。

投稿: 自由なランナー | 2010/07/16 07:03

昨年1月に、県内作家に赤ちゃんが触れてもいい作品を提供してもらい、下記の企画を実施しました。とても盛況で、こういった企画の需要の高さを再認識しました。
しかし、企画から実施に至るまですべてボランティアでやるには、資金面や継続性に問題があり、美術館自体に動いてもらわないと無理があると感じました。

■赤ちゃんプロジェクト「親子deアート鑑賞教室」
0歳~3歳の赤ちゃんと親子で一緒に感動を共有し、アート作品を鑑賞します!
主催:沖縄県現代美術館支援会happ
時間:14:00~15:00
場所:美術館アトリエ
出品作家:西村貞雄、ゴヤ・フリオ、小川京子、長尾恵那

投稿: ペンギン | 2010/07/15 09:16

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