SPA!の自虐的特集
今週号のSPA!、を駅の売店で見かけ、表紙にあったタイトルに惹かれ買ってしまいました。「出版崩壊!? 現場マル秘レポート」がその特集タイトル。「百年に一度の大転換を迫られる我が業界の知られざる内幕を教えます」、「iPad、キンドルの登場は福音か破滅へのカウントダウンか?」、こんな文が書かれています。
大胆な企画です。週刊誌が自らを問う内容ですから。記事では、まず出版界の状況が語られます。売上が2009年度は2兆円を割り込んだこと、その一方で新刊書籍の発行点数が増えていることなどその厳しい状況を概観。それに続けて「出版業界『残酷物語』」と題して、いくつもの惨状をレポート。予想されていたことではありますが、これが真実ならかなり大変。
この記事に続けて、「iPad、キンドルで業界の未来はどうなる」。電子書籍のこれからを語ったものですが、内容はジャーナリストの佐々木俊尚さんなどに取材して構成された、通り一遍の内容です。これでは、業界の未来はわからないない。
記事の掘り下げ度が浅いのSPA!ならでは(?)ですが、出版業界の惨状を週刊誌という媒体で取り上げる自虐的な企画には、ちょっと驚きます。iPadも昨日発売されて、いよいよ電子書籍も広がりはじめるのでしょうか。
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