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2010/05/12

アートビジネスは拡大しているのか

 今週号の『週刊ダイヤモンド』、特集は「アップル丸かじり」ですが、第2特集として「美術・アートビジネスの舞台裏」が組まれています。タイトルにこうあります。
「展覧会ブーム、美術館開設ラッシュにわく」
 展覧会ブームだったんですか。そんな認識なかったな。美術館は確かに去年、今年はいくつかできていますね。記事によれば、英国のアート情報誌『The Art Newspaper』2010年4月号は世界の展覧会入場者ランキングを発表。それによれば1日当たりの入場者数(09年)の1~4位を日本が占めたとのこと。ちなみに、第1位は東京国立博物館の「国宝阿修羅展」で1日1万5000人超の来場者。記事では「日本人は美術好き」と表現していますが、「美術展好き」なんですよ。

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 この特集、こんな内容で構成されています。
「地域活性化にもひと役買う観光資源としての人気美術館」「『経済は文化のしもべだ』利益はその使い道こそが大事」(福武 總一郎さんインタビュー)「『ライバルはTDR』株式会社が運営する美術館」「『儲かるわけではない』美術展を主催するメディアの狙いは」「閑静な住宅街にもすてきな施設美術館がある」「”若手作家の育て親”企画画廊の役割と台所事情」
 全体を読んでて感じたことは、今のアートのいい部分、明るい状況だけをフォーカスして記事を書いているなということ。それと、視点があくまで東京からになっていて、地方におけるアート状況はほとんど語られていません。
 記事では、地域活性化の例として、金沢21世紀美術館、飛騨高山美術館、足立美術館があげられています。どの美術館も、地方にあるミュージアムとしては成功しているかもしれませんが、それが地域にどう貢献しているかはほとんど書かれていません。
 地方のミュージアム関係者は、この記事を読んでどう思われるのか。おそらく違和感をもたれる方が少なくないはずです。でも、これでアートに興味を持つ方が少しでも増えるのはいいことだとも思います。

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