吉澤記念美術館の魅力
この黄金週間、ほとんど外出もせずもっぱら勉強でした。そんな中、女房の実家(栃木)に日帰りでいってきました。いつもは酒の飲みゆえ、電車でいくことが多いのですが、たまには運転もしないと、とクルマで出掛けました。クルマでいくと、行動範囲が広がりますね。実家のそばに、いくつも美術館があり、時間がないなか、ひとつだけ訪ねました。
佐野市にある「佐野市立吉澤記念美術館」。美術館を知ったのは所蔵品である伊藤若冲「菜蟲譜」が国の重要文化財に指定され、東京国立博物館で展示されたときです。この美術館の所蔵品は地元の旧家・吉澤家が保有するコレクションがもとになっています。吉澤コレクションが地元葛生町(現佐野市)に寄贈され、これをもとに美術館が作られました。吉澤コレクションはその数、約500点。地方の個人コレクションとしてはかなり多いと思います(コレクションの内容はここ)。
今、美術館では「橋本雅邦と門人たち/現代の院展作家たち 」が開催されています。橋本雅邦という画家も初めて知ったほど(無知な)私なので、美術館のWEBの紹介を引用させてもらいます。
当館の吉澤コレクションは、地元旧家の吉澤家で5代にわたって収集されたと考えられていますが、このうち4代目のコレクターにあたる吉澤晃南(1987~1951)は橋本雅邦を特に好んだといいます。
橋本雅邦のほか下村観山、西郷孤月、川合玉堂、吉川霊華、筆谷等観、桐谷洗鱗、島田墨仙といった画家の作品が見られます。あわせて、板谷波山の陶芸作品も展示されています。
この吉澤コレクション、数もさることながら、質も高いです。企画展示を定期的に開催しているので、また訪れたいと思います。
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