« 川崎市民ミュージアムの今 | トップページ | アートビジネスは拡大しているのか »

2010/05/11

これからの「電子書籍の衝撃」

 日本では今年、電子書籍元年とも言われます。先日の朝日新聞の特集のように、巷では電子書籍についての報道が目に付きます。『電子書籍の衝撃』はマスコミの問題、課題を追い続けてきた佐々木俊尚さんの近著cす。
 本書ではkindleを軸とするアマゾンのビジネス展開と、対抗するアップルのビジネスの戦略を細かくレポートしています。よく調べられて、アマゾン、アップルというアメリカの2つの企業戦略がよくわかります。
 Densisyoseki_no_syogeki 更に、「セルフパブリッシング」という仕組みについても解説。これはアメリカのアマゾンではじめられているサービスで、いわば誰でも出版ができる仕組み。本は、紙の本ではなく、kindleで読める形式で提供されます。このセルフパブリッシングについても、方法を詳しく書かれています。
 それに対し、日本の出版産業についての駄目な点を指摘して、このままではいいのかと警鐘を鳴らしています。ここまでは、とてもよく書かれていて、電子書籍を巡る動向を細かに知ることができます。
 ただ、結論として書かれている最終章「本の未来」については、私としては十分には理解できませんでした。具体的な事例を論拠にして論が進められているのですが、佐々木さんの提示する出版の未来像は想像でしません。
 この本で書かれているのは、今の電子書籍の姿です。まさに旬の素材を使って書かれているので、興味のあるかたは、早めに読まれることをおすすめします。

|

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/41640/48321240

この記事へのトラックバック一覧です: これからの「電子書籍の衝撃」:

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。