建築家によるインスタレーション
国立近代美術館で開催されている「建築はどこにあるの? 7つのインスタレーション」は、そのタイトルだけではちょっと内容が想像しづらい企画です。図面、模型、写真などで構成される建築の展示ではなく、日本の7人の建築家による新作インスタレーションの展示です。
インスタレーション作品を展示する建築家は、日本を代表する建築家・伊東豊雄(1941年生まれ)から1972年生まれの若い中村竜二、中山英之まで、様々な年代に渡っています。4半世紀振りに近代美術館で行われる建築の本格的企画展とのことで、魅力的な展示内容です。
建築家のインスタレーション、すごく面白いです。アーティストとして充分やっていけると感じる作品ばかりです。内容も造形のインスタレーション、ビデオアートに属するものなど多様です。特に刺激的だったのでは、内藤廣の作品「赤縞」。赤色のレーザーを使った作品。暗い部屋一面に赤のレーザーが一律の模様をつくります。ここを歩いていく感覚がなんとも楽しい。
また、伊東豊雄さんは「うちのうちのうち」と題して、プロジェクトが進行中の「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」をテーマに、そこで試みられている多面体の世界を展示。中にいると、不思議な感覚になる内なるミュージアムです。
この展示では一定の条件で写真撮影が許可されています。また撮影された写真を投稿する公式WEBが用意されていて、これも意欲的な企画だと思います。
建築を新たな視点でみる斬新な企画展です。機会があれば、再訪したいと思います。
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