朝日新聞の電子ブック特集
昨日の朝日新聞別刷り<GLOBE>に「電子ブックは紙を超えるか」なる特集がありました。このGLOBE、これまでほとんど読んだことなかったのですが、はじめてまじめに読みました。4ページに渡って、電子ブックの取材記事が続いています。
特集の冒頭にこうあります。
本はやっぱり「紙」に限る。そんな感覚が、過去のものになるかもしれない。次々に登場する電子ブック端末は、より紙に近づくことで存在感を増し始めた。ネットワークと新たなモノづくりがこれを支える。主役は米国と台湾、そして中国。日本勢の影は薄い。
こうあるように、記事では電子ブックの端末の技術が、アメリカ、台湾、中国によって支えられている事実がレポートされています。たとえば、アマゾンのkindkeなど電子書籍端末の表示画面に使われているのがイーインク。これを開発しているE INK社は台湾最大の製紙会社、永豊余(YFY)によって昨年買収されています。これにはちょっと驚きました。
kindleに限らずアップルなどの製品を製造しているのか、中国の企業だというのは知っていましたが、イーインクまで台湾資本の傘下とは。電子書籍を巡るビジネスの動きの中に、日本企業の姿は少ないです。わずか、ソニーがアメリカで電子書籍リーダーのReaderを発売しているだけです。
朝日新聞がこれだけのページを割いて、電子ブックの特集を組むとは、ある意味凄い。日本では、ほんとに電子ブックで本、新聞、雑誌などを読む時代が来るのでしょうか。朝日新聞は、本音ではどう考えているのでしょう。そこが知りたいところです。
紙面のレイアウトはkindleのデザイン風
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コメント
bubu@さん
私は紙の本は無くならないし、電子書籍と両立すると思っています。すべてが電子にはいかないでしょう。
おっしゃるとおり、古い資料は紙だったかろこそ生き残ったと思いますし、デジタル化したからといって、それは永遠不滅なデータではないでしょう。
投稿: 自由なランナー | 2010/05/06 06:43
信天翁さん
日本はこの分野でも確実に出遅れています。iPodはもはやこの国ではスタンダードになってしまいました。電子書籍では、日本オリジナルなビジネスを展開して欲しいと思います。
投稿: 自由なランナー | 2010/05/06 06:40
古本というのが消える時代が来るかもしれないのは残念ですね。でも、私は資料としては、紙だから古いもの(源氏物語とか)が残ったんだと思いますので、あまり推奨はしたくないですね。(^^;
耐久性はアナログである紙に勝るものはないので。古本として流すことさえ出来ないから、文章がそれだけ無価値なものに成った感じがします。(^^;
投稿: bubu@ | 2010/05/04 22:47
電子ブックVS紙の新聞(または本、印刷物)
確かに、この選択は個人の嗜好にゆだねられることだと思います。
しかし、一番気がかりなことは、この分野に日本が立ち遅れていることです。
物づくり、眼に見えるものばかりでなく、このような、新しいシステムを生み出す力が必要ではないでしょうか?
わたしも、この記事を眼にしましたが、あまりまじめに読んでいませんでした。
改めて、読んでみようと思います。
投稿: 信天翁 | 2010/05/04 19:28