iPadに京極夏彦の新作配信
昨日、新聞で報じられた「講談社、京極夏彦氏の新作小説を電子書籍で」(日経電子版タイトル)というニュースはいつくかの点で注目されます。記事には、
「20日、米アップルの多機能情報端末「iPad」の国内発売に合わせ、人気作家の京極夏彦氏の新作を電子書籍で刊行すると発表した。15日に発売したミステリー小説「死ねばいいのに」で、iPadのほか高機能携帯電話「iPhone(アイフォーン)」やパソコン、国内の携帯電話向けにもそれぞれ配信する。携帯電話向けを除いて販売価格は900円と、書籍の定価1700円の約半額に抑えた」
とあります。
人気作家の新作を配信すること、価格が紙の本の約半分に設定されていることが興味深い点です。講談社としては京極夏彦と組み、試験的な取り組みを行うということなのでしょう。表示については、長らく電子書籍に取り組んできたボイジャーの閲覧ソフトを使うということで、液晶画面でも読みやすさを考慮されているようです。iPadの発売に伴って、日本でどこまで電子書籍が広がるのか。ちょっと予想がつきません。意外とこれを契機のビジネスが拡大するかも、とも思います。
また、このニュースの扱いでちょっと面白かったのは、記事の扱い。朝日新聞は一面だったのですが、日経新聞は紙の本紙にはなく、電子版のみの配信です(日経新聞の一面は「ソニーとグーグルが提携」のスクープ)。アサ新聞、電子書籍などメディア問題は扱いが大きいです。
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コメント
bubu@さん
確かに紙の本での装丁は、読書の楽しみの一つですね。本文中のイラストも電子版ではどれほどまで魅力を感じることができりか。その意味では電子版は半額くらいが適正な金額かも。
投稿: 自由なランナー | 2010/05/25 06:34
京極夏彦氏の小説好きですけど、そこまでして読みたくないかも、あのごっつい背表紙が魅力なんだし(^^;
あの背表紙とおどろおどろしい表記が、読んでやろうっていう衝動に駆られますから(^^;
なんか、このごろ出して側にも魅力あるものを出せて居ないって思いますけどね。(^^;
中身で勝負って言うのが普通じゃないですかね。
あと、表紙のイラストとか結構惹かれることがある。ある特定の人だけどね。
投稿: bubu@ | 2010/05/23 12:42