ベルナール・ビュフェの不思議
目黒区立美術館で開催されている「ベルナール・ビュフェ展」、やっと見てきました(あと1週間で終了です)。ビュフェは有名な画家なので、これまでもいくつかの展覧会でみているはずです。しかし、まとまってこれだけの作品をみせられると、「こんな表現をする画家だったのか」と思わされました。
まず色彩。ほとんどの作品が抑えた色調で描かれています。茶、黒、灰色などが多く使われ、単純に表現すれば暗い印象を受けます。この色彩感でビュフェは何を訴えているか。それとも、色彩のはひょっとしたら意味はないのか。考えさせられます。た、人物の形も、特徴的。ひょろっとして、およそ肉体感を感じさせない造形表現です。女性像など、艶めかしさはみじんも感じさせません。単にオブジェとも思える描き方に、ある種の感動も覚えます。
そんな中で、「赤い鳥」は異色の作品。185.5cm×248.5cmの大作で、赤い鳥と裸婦が厚塗りの油彩で雄大に描かれます。本展の作品はほとんどがベルナール・ビュフェ美術館からの出展ですが、この「赤い鳥」はギャルリーためながの所蔵。これまで、表にでていた作品なのでしょうか。
ベルナール・ビュフェという画家、その魅力はどこにあるのか。私にはまだわかりませんでした。もう少し、勉強せねばいけないのかも(苦笑)。
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