「キンドルの衝撃」の衝撃度
先日手に入れた『キンドルの衝撃』(石川幸憲著)なる本。その内容はアメリカで急成長する電子書籍リーダー・キンドルを中心テーマにした概観的なレポートです。筆者の石川幸徳さんはアメリカ在住のジャーナリストで、アメリカからのキンドル以後、どのようにメディアが動いているかが報告されています。
参考までに目次を紹介しておきます。
第一章:キンドルの衝撃
第二章:アマゾンという会社
第三章:米メディア危機と生き残り戦略
第四章:キンドル配信に力を入れる米国新聞社
第五章:メディアを変える
第六章:ペーパーレス読書文化の幕開け
キンドルそのものを語っているのは、第一章だけで、それ以外はアメリカの新聞メディアの厳しい状況をレポートしています。先日紹介した『次に来るメディアは何か』と大枠の内容は同じで、新聞の危機的な状況が語られています。
『次に来るメディアは何か』では、メディアの未来像が提示されていたのですが、この『キンドルの衝撃』では現状レポートで終わっていて、メディアの将来展望はほとんど語られていません。そこが物足りないところです。また、アップルのiPadの発表前に書かれたため、本文で触れられてはいますが、その情報は推測になっています。
2010年は電子書籍リーダー元年と言われますが、来月にはiPadも登場します。マスメディアの反応が楽しみです。
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