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2010/03/25

新聞社 崩壊したビジネスモデル

 昨日取り上げたNHKテレビ「激震 マスメディア ~テレビ・新聞の未来~」では、タイトルの通りテレビと新聞をくくって論じていました。マスコミでもテレビと新聞を並べて論じることが多いように思います。報道機関という意味では、同じ位置にいるテレビ、新聞ですが、経営という観点からみると両者はかなり違います。アメリカでは新聞の危機が深刻にな状況と言われています。かたや、日本の新聞はどうなのか。
『新聞社 崩壊したビジネスモデル』(河内孝・新潮新書)は、ビジネスという視点で新聞社の現状と問いかけ、これからの新聞のあり方を提示する一冊です。以前取り上げた『次に来るメディアは何か』を書かれた河内さんが3年前に書いたものです。河内さんは毎日新聞の記者をして役員まで務めた方で、書かれた内容は。新聞の内情を伝え、説得力を持ちます。
 Shinbunsya

新聞はこれまでの歴史で、販売部数至上主義でやってきました。いま、全国紙を見ると、読売、朝日が抜きんでて、それに独自のカラーを持つ日経新聞が続きます。産経新聞は、首都圏では夕刊を廃し、朝刊を100円で販売する戦略で、一息ついている感じ。問題は毎日新聞です。ほんとこの新聞は心配です。我が家は親がずっと毎日だったため、家から独立するまで、毎日新聞を読んでいました。よもや、なくならないとは思いますが、今後どのようにして生き延びていくのか。
 本の内容で、特に興味深かったのは販売経費についてです。どの新聞社も総売上に占める販売経費は40~50%と、かなり高い比率を占めています。販売経費とは、新聞販売店に配達手数料をはじめ、いろいろな名目での販売促進費を払っています。たとえば新聞1部、100円で売っても手元には50円しか残りません。そこから原料費、人件費をのぞいたらほとんど残りません。それでも、これまで新聞がやってこれられたのは、広告収入があるからです。
 しかし、いまや不況で広告費は減っています。この本が書かれた2年前はまだリーマンショック以前。2010年の今、新聞はどれほどの状況なのか。答えはもうすぐでるのかもしれません。

 

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