来年、テレビ、新聞は消えるのか
このところ、kindleを買ったせいか、新聞、テレビの行く末を論じる本を読んでます。先日のNHKテレビ「激震 マスメディア ~テレビ・新聞の未来~」に出演していた佐々木俊尚さんの「2011年 新聞・テレビ消滅」(文春新書)は、すぐそこにあるマスメディアの危機を論じた一冊です。
佐々木さんは私より5歳下で、毎日新聞の記者をつとめた後、アスキーに入り、いまはフリージャーナリストです。この本は昨年の秋に出版されたのですが、今あちこちで論じられている新聞、テレビの危機的状況を、論理立てて書いています。佐々木さんは、2008年にアメリカで新聞の地滑り的な崩壊は、3年後の日本でも起きると予言します。
2011年、テレビが崩壊するという理由は、第一に地上波の完全停止(7月24日)。第二に、情報通信法の施行。この2つによって、テレビはこれまでの垂直統合モデルをはぎ取られ、電波利権は何の意味も持たなくなるといいます。でも、テレビの危機は2011年の論拠はわかりしたが、新聞はなんで2011年に危なくなるのでしょう。それについては書いてません。
このこと、どれほど実現性があるのでしょう。情報通信法、国会でまだ成立してないですよね。見通し、どうなんでしょう。確かに、テレビも不況の影響で厳しいですが、消滅するかなあ(私はNHK以外ほとんどテレビみないので、なくても困らない派です)。ホントに厳しいのは、広告会社ではないかな。
新聞記者出身のジャーナリストらしい論の進め方ではありますが、佐々木さんの予言はどこまで起こりうるのか。1年ちょっともすれば答えは出ます。
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