小村雪岱という画家
先日、埼玉県立近代美術館まで初めて出かけてきました。修士論文の下調べで黒川紀章の設計になる建物を見学するのが目的です。ちょうど、企画展で「小村雪岱とその時代」が開催されています。小村雪岱(こむらせったい)なる画家は、全く知りません。WEBの記述によれば
「第二次世界大戦前に訪れた、大衆文化華やかなりしひととき。竹久夢二と同時代に『昭和の春信』と呼ばれ、挿絵や装幀、舞台美術などで活躍した」
とあります。小村雪岱は東京美術学校(現東京芸術大学)で日本画を学びますが、卒業後は、資生堂に入社し広告の仕事をします。その後、独立して日本画、本の装丁、挿画、舞台美術など様々な活動をした画家です。
今の時代の言葉でいうイラストレーター、デザイナーというくくりに近そうですが、そんな単純な定義に入らない多彩な領域で作品を残しています。作品のいちばんの特徴は、女性像でしょう。「彼の描く女性の姿態には妖艶とうより清雅な趣きある」(ブリタニカ百科事典)と形容される鈴木春信。「昭和の春信」という表現された小村雪岱の女性像は、艶めしさを湛えています。
今月号の「芸術新潮」でも特集が組まれるなど、注目されているようです。図録はすでに売り切れていました。新しい画家と出会えた展覧会です。
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