日経新聞電子版が始まる
昨日の日経新聞一面に「日経新聞電子版 来月23日創刊」という記事というか、広告告知のようなものが載っていました。日経が電子版新聞を始めることは、先週の「週刊東洋経済」で知りましたが、この電子版の取り組み、かなり本気のようです。記事には「紙と共存、事業の柱に」とあります。
広告収入に依存せざるを得ない構造の新聞が、マスメディアの中でもとりわけ厳しい状況にあると思います。電子版を発刊し、その購読者(有料です)が増えれば、当然紙の新聞は減るはずです。新聞経営にとって重要な広告は十分確保できるのでしょうか。電子版への広告出稿が増えてくるのか。電子版で十分な広告料金は確保できるのか。電子版発刊に対してどのような収支構造を日経が目論んでいるのか、興味深いところです。
インターネットの発展段階で、新聞が安易にニュースを提供してしまったことが、間違いだったとの指摘が、マスメディア関係者からでています。たとえば読売のナベツネさんは「ネット向けにタダでニュースを出してしまったことは新聞界の痛恨事」(東洋経済2010年2月20号)と言っています。新聞は有料化が大きな流れなのか。新聞というメディアにとって、日経の電子版は一つの試金石でしょう。
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