電子書籍端末と新聞
AppleのiPad発表以来、新聞、雑誌などの紙メディアでは、この話題を取り上げています。やはり、自らのメディア存亡に関わることなので、さすがに敏感に反応しています。今週号の週刊ポスト(ほんと、久しぶりに買いました)では「『紙なき時代の新聞』電子端末とメディア戦争」という記事を掲載しています。「神なき」を「紙なき」とは、あまり程度のよくない洒落ですが、新聞というメディアと電子書籍端末のこれからを論じている文章です。
キンドルでは、新聞を購読することができます。現在、93種の新聞が用意されていて、アメリカだけでな南米、くヨーロッパ、ロシア、そして日本(Mainichi Daily News)などの新聞も読めます。その中にはNew York Times、US.A. Todayもあります。
キンドルが広まった理由として、アメリカでは新聞の宅配制度が崩壊していて、新聞を読むためにキンドルを買う、ということが言われたりしました。キンドルでNewYork Timesを購読すると、月27.99ドル。これが安いか高いかはわからないのですが、新聞が宅配で読めないなら、キンドルの提供するサービスは、ユーザーにとって魅力的でしょう。
キンドルで読む"New York Times"
しかし、日本では事情は違います。配達の制度について、危機が言われていますがすぐにそれが駄目になるとは思えません。都会に限っていえば、駅、コンビニでも新聞は買えます。今後キンドル、iPadが普及しても、新聞が電子版にすみやかに移行するとは思えません。新聞のメディアとしての「力」はさておき、キンドルなどの電子書籍端末で新聞を読むスタイルへの移行が、日本では簡単にいかないと思います。
日本でのキンドルなどの普及には、やはり書籍に限ってのことではないかと、保守的な私は思っているのですが。さて、10年後、どうなっているのでしょう。
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