海辺の横須賀美術館
横須賀美術館にいってきました。場所は観音崎、目の前に海が見え、リゾートホテルとして有名な観音崎京急ホテルの向かい側にあります。2007年4月の開館ですから、まだ新しいミュージアム。自治体の文化予算厳しき中、2000年代になって作られた公立の美術館ですが、建物をみる限りなかなか贅沢な造りです。
美術館は地下1階地上2階。外観がカラスに覆われているのが特徴的。展示室は地下1階と地上1階の2フロアあり、展示室は広いスペースを確保しています。館内は白い壁で統一されています。
展示が企画展に加えて常設展示もあります。常設展では、「東京:まちの風景」と題されたテーマで織田一麿の石版画と朝井閑右衛門の油彩画が多く展示されています。お二人とも初めて拝見する画家です。それ以外に、萬鉄五郎、安井曾太郎、中川一政、松本竣介、児島善三郎、三岸好太郎・節子、などが展示されていて、所蔵作品は日本の近代画家の作品が多いようです。
この美術館、海辺にあって環境はいいのですが、交通手段が京急の駅からバスというあまり便利な場所ではありません。神奈川県立近代美術館 葉山館と似たような環境ですが、このちょっと不便な感じが、美術館の集客にはどうなのか。美術館と立地という、地域の美術館にとっての小さくない問題を改めて考えさせられました。
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