My Museum、宮本三郎美術館
我が家やから徒歩20分ほどのところにある宮本三郎美術館。ここは、なんとも贅沢なアート空間です。世田谷美術館の分館ですが、小さなミュージアムです。所蔵する宮本三郎の絵画と資料を、毎回テーマに沿った内容で展示しています。美術館の建物は、2階建てで、展示室は2階だけの大きくないスペースです。
宮本三郎という画家は、かなりの数の作品を残したようです。この美術館にいくたび、見たことのない作品に出会えます。今開催中の「美を語る言葉」は、洋画壇きっての論客といわれた宮本の美術論や作品批評、そして自作についての解説などを、資料を交えて紹介しています。
展示されていた資料には所有していたマティスの画集があったり、ドガ、ルオーに言及している文章もあります。そんな事実を知ると、たとえば『室内裸婦』(1937年)などは、マティスから影響を受けたとも感じられ、興味深いものがあります。
それにしても、この美術館は贅沢な空間です。昨日も訪れたのが閉館間際の夕刻だったせいもあり、他に来場者はいませんでした。自分だけのミュージアムみたいです。色鮮やかな宮本作品に囲まれて、幸せな時間をすごしました。
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