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2009/12/28

「文化資源」としての<炭鉱>展、の存在感

 気が付くと最終日、目黒区美術館の【「文化資源」としての<炭鉱>展】に行ってきました。おおよそ、美術館で開催する展覧会らしからぬタイトルですが、その内容はかなり充実したものでした。タイトルから想像できるように、炭鉱が文化、そしてアートとしてどのように表現されたかを示してくれる企画展です。美術館のWEBから、その主旨を引用します。
 戦後社会の高度経済成長を支えた炭鉱を、「視覚芸術」はいかにとらえ、どのように表現し、「現在」にどのような炭鉱イメージをもたらしたのでしょうか。本展は、炭鉱と視覚表現の歴史的な関わりを検証いたし ます。同時に、かつて‘地下’資源で繁栄した産炭地が、エネルギー政策転換などで経済的苦境にある現在、 炭鉱などを主題にした美術をはじめとする視覚芸術の‘文化’資源化を提起します。‘文化’資源化による産炭地域の社会再生について、息の長い思考と取り組みを期待してのものです 
 本企画は2つのパートから構成されています。「Part.1-<ヤマ>の美術・写真・グラフィック」では、画家、写真家が表現した炭鉱の作品を展示しています。名前を存じ上げない画家から、土門拳、野見山暁治、奈良原一高、風間完、佐藤忠良など高名な方まで、60人の作家、約400点の作品が並べられています。写真でその断片的な姿をみただけの炭鉱ですが、絵画、写真での表現はまさしくリアスそのものです。生きることのすさまじさが伝わってくる作品ばかりです。

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「Part2-川俣正コールマイン・プロジェクト」では現代美術家の川俣正が1996-2006年の10年間取組続けた「Coalmine田川」のプロジェクトの総括として制作した新作インスタレーションの展示です。多くの炭鉱住宅とぼた山を、広大なインスタレーションとして表現。写真でしか見たことがないのですが、その風景が目の前にあるような感覚になりました。

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 会場は最終日だったせいか、多くの鑑賞者が訪れていました。重いテーマの展覧会ではありますが、しっかり練られた企画で、多くの人を引きつけていたようです。

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