弘前劇場の新作「アグリカルチャー」
今年2月以来になる、弘前劇場「アグリカルチャー」をみてきました。小屋は下北のザ・スズナリ。弘前劇場公演には「弘前劇場公演」と「フラグメント公演」があります。劇団主催の長谷川孝治さんによれば、舞台に出る役者でいうと、前者は10数名が登場するのに対し後者は数名しかでない芝居です。
今年の2月に公演があった「あざみ」はフラグメント公演で、役者は4名だけの芝居でした。今回の「アグリカルチャー」は10名が舞台に登場しているので弘前劇場公演です、劇団の主要な役者である福士賢治、長谷川等、小笠原真理子、平塚麻似子が出演する新作。
青森の下宿屋を営んでいる農家を舞台にした親子、家族の人間模様を描く長谷川演劇です。こんな言い方は失礼かもしれませんが、いまテレビとかではあまりみることのできない重い演劇です。弘前劇場の役者は、これを生業をしておらず、他に仕事を持っている人たちです。公演も週末に行われ、仕事と演劇を両立させています。
役者たちの演技は、実生活から生み出されたものなのか、それとも生活を離れて役を演じているものなのか。弘前劇場の舞台をみていると、芝居を演じることの意味を考えさせられます。
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