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2009/11/21

外山滋比古さんの『思考の整理学』

 一週間ほど前、NHKテレビ朝のニュースに外山滋比古さんが出演していました。話題は『思考の整理学』で、この本は26年前の1983年に著されたものながら、ロングセラーを続け、ここ最近で100万部をこえたことは以前書きました
 この『思考の整理学』を読み終えました。外山さんの本は『エディターシップ』を始め、何冊も読ませていただいたのですが、この本は何故か縁がありませんでした。一編5、6ページで構成されていて、読みやすい内容です。
 全体はⅠからⅥまでの6つの章で構成されています。Ⅰは導入で、この本の基本理念である、「グライダー人間」だけではなく、いかに「飛行機人間」を育てるかが重要、ということが提示されます。自分で考える人間をどう育てるか、ということです。Ⅱでは、既にこの本が書かれた時点で著作になっていた『エディターシップ』からの要旨が述べられています。本の編集という本来的意味だけでなく、すべての創造行為において「知のエディターシップ」が必要ということです。
 Ⅲからは、思考を整理するための具体的方法が提示されています。外山さんの実践している方法を明かしていて、そのポイントは手帳とノートを使った思考の整理法です。手帳へのメモから別のノートへのアイディアの展開において、外山理論ともいっていい独自の方法論があります。この本の核心ともいえるパートです。
 この本の帯に「東大・京大で一番読まれた本(2008年大学生協調べ)」とありますが、おそらく大学生にとっては卒業論文の書き方の本として読まれたのでしょう。東大生でさえ、卒論の書き方が分からない人がいる、ということですね。
 NHKの番組によれば、外山さんは今でも(1923年生まれです)毎日2時間の散歩を欠かさず、その散歩中に思いついたことをメモしていて、著作へのヒントを探しておられます。これからも執筆活動を続けられることでしょう。楽しみです。

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