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2009年11月

2009/11/30

新しい山種美術館にいく

 この秋、根津美術館とともに、新しいミュージアムとして話題の山種美術館にいってきました。以前の山種美術館は、確か半蔵門あたりから歩いたところでした。今度は住所でいうと広尾で、広尾高校のそばです。土曜日、大学の帰りにぶらぶらと歩いていきました。20分くらいかかったでしょうか。
 新しい美術館は、前と同じくビルの中にあります。エントランスが1階で、展示室は地下になっています。前よりかなり広くなった印象です。ビルそもものが新しく、ミュージアムも新しく気持ちがいいです。1階には狭いながらもカフェもあります。

Yamatane

 肝心の展覧会は、昨日で終わってしまった「速水御舟 日本画への挑戦」。速水御舟の繊細で、細部まで描き込んだ作品に圧倒されます。最終日の前日ということもあって、すごく混んでいました。オバサン、オジサン、そしておばあさん、おじいさんまで来ていて、展示室は多くの人。また、けっして広くないミュージアムショップは大混雑です。いやいや、もっと早くくるべきでした。
 この美術館、恵比寿駅からは歩いて10分程。我が家から近い美術館が増えたのは嬉しい限りです。

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2009/11/29

事業仕分けと文化政策

 最近巷のニュースで話題の事業仕分け。この前終了しましたが、文化芸術領域でも厳しい結果だったようです。昨日の日経新聞文化欄「文化政策『事業仕分け』で貧困さ露呈」を読むと、この国の芸術文化の行く末が、心配になります。
 記事によれば、
「事業仕分けの評価者は文化芸術関連の予算に厳しかった。国立劇場を抱える独立行政法人の日本芸術文化振興会は予算を圧倒的に縮減。伝統文化こども教室や学校への芸術家派遣は行わない。こどもの読者活動や芸術家の海外派遣も減らす」
 また、「新国立劇場の財団運営は廃止すべきで、官民拠出の芸術文化振興基金は政府分を引き上げたい」
 などなど。
 詳細は文部科学省のWEBに掲載されていますが、特に独立行政法人日本芸術文化振興会関連はひどいものです。新聞によれば未集計ながら1千通をこえるメールが文科省に寄せられているとのこと。
 これに対して、企業メセナ協議会は、意見書で反論しました。その概要は

- 日本において、なぜ今、文化振興が必要なのか 

- 日本の文化政策の課題: 総合的な中長期ビジョンの欠如

 1. 中長期的視野で、日本の文化振興策のグランドデザインを提示すること
 2. 国が期待する、文化政策における「効果」とは何かを示すこと
 3. 国が行うべき事業、民間が行うとより効果が高い事業の峻別には、
  その理由を明らかにすること
 4. 民から民への資金の流れを促進する仕組みづくりを

 と極めて正論です。
 企業メセナ協議会会長の福原義春さんは、鈴木文部科学大臣と会談し、
「民主党に政策協議の場をもとめ、文化政策のグランドデザインを示すようもとめた」
 とのこと。民主党にそんな能力あるのか。
 記事では、「人口一人あたりの日本の文化予算が韓国の5分の1」という吉本光宏・ニッセイ基礎研究所芸術文化プロジェクト室長のコメントも紹介。日本ってどこにお金使っているんですかね。福祉とかも手厚いとも思えないし。
記事でも主張されていましたが、官に頼らず、企業(ここも厳しい)、NPO、そして個人がどう役割分担していきながら、芸術へかかっていくかが、課題です。文化芸術関係者にとっては、厳しい2010年になりそうです。

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2009/11/28

バリー・マニロウのクリスマスアルバム

 先日、ニール・ダイアモンドのクリスマスアルバムのことを書きましたが、ニールのと一緒にバリー・マニロウのクリスマスアルバムも仕入れています。「In the Swing of Christmas 」というタイトル通り、ジャズ仕立ての作品です。
 このアルバム、今年Aristaレーベル(永年、バリーが所属してきたレーベル)からリリースされていますが、公式WEBをみると2年前に別なレーベルから同名のアルバムが出されています。今回出たCDは、それにボーナストラック(おそらく新録音)を加えて、本家Aristaレーベルから発売されたもののようです。
 全11曲、アルバムタイトル通り、スイング感たっぷりのバリーの歌が楽しめます。「シルバー・ベルズ」「ウィンター・ワンダーランド」「赤鼻のトナカイ 」など、ほとんどが古典的なクリスマスソング。1曲、バリーが曲をかいているオリジナル「クリスマス・イズ・ジャスト・アラウンド・ザ・コーナー」があります。
 でも、バリー・マニロウも御年66歳ですが、ヴォーカルは昔と変わらない艶があり、透明感溢れる素敵なままです。声だけ聴いていると、30年前の録音と変わらないのでは(褒めすぎ?)と思わせます。また、このクリスマスアルバム、日本版も発売されています。日本にもまだ多くのファンがいるのでしょうか。すごいな。まさに、ベテランならではのあじわいたっぷりの作品です。

Barry


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2009/11/27

呼べば応えるイッセー尾形

 先日、イッセー尾形さんの写真が入った郵便物がきました。その名も「イッセー尾形からの手紙」。イッセーさんの近況やニュースが掲載されたものです。後援会員の私だけでなく、女房にもきていたので、多く人に送ったのではないでしょうか。
 Issey_letter ちょっと前、大学院の「アートマネジメント論」という授業で発表課題があり、イッセー尾形さんについてまとめてみました。芸術団体のマーケティング活動をまとめる、というのが課せられたお題でした。実はイッセー尾形さんの活動についてマーケティング的視点でみると、ちょっと面白い発見がありました。
 イッセー尾形さん公演のチケットは、基本は公式WEBからの予約です。特に後援会会員には先行予約枠が設けられています。このWEBからのチケット予約の特徴は、チケット決済機能を設けていないことです。つまり、公演チケットの料金は当日、会場で現金払い。一般予約については、チケットぴあとかでも買えますが、公式WEBからも購入できます(これも会場現金払い)。
 イッセー尾形公演では、公式WEBからのチケット販売が多いと推測されます。そうであれば、顧客データをしっかりイッセー尾形側が持つことになります。チケットぴあ経由の販売だと、そこまで顧客データを持てるでしょうか。また、イッセー尾形さんの公演では必ずアンケートが配られます。このアンケートに名前とか住所を記入すると。次回公演のお知らせが届く仕組みです。
 顧客に対ししっかりとしたマーケティング活動が行われているようにみえます。イッセー尾形さんやスタッフはひょっとするとマーケティングという意識はないかもしれませんが、イッセー尾形という商品を訴求するために、なかなかしっかりとした方法がとられていると思います。
 さて、来月には久しぶりの原宿クエスト公演です。どんな新ネタを披露してくれるのか、今から楽しみです。

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2009/11/26

学食では、麺類がおすすめ

 毎週水曜日は、大学で授業です。18時半開始なので、ノー残業デーながら仕事を無理矢理終わらせて、大学に急ぎます。授業は20時過ぎには終わるのですが、お腹が減ってしまうので、何か腹ごしらえをする習慣になっています。
 昨日は、大学に着いたのが18時15分頃。もう少し時間があれば、渋谷の街でディナーをいただくところですが(笑)、時間がないので学食です。学食って、安さは問題ないのですが、そのかわり、やはり学食って感じは否めません。オジサンはやっぱり贅沢な食事に慣れてしまってます(苦笑)。
 時間もなかったので、ラーメンセットにしてみました。これ、初めてのチョイスですが、醤油ラーメン+味付け御飯+サラダ(キャベツだけ)のセットで、400円なり。炭水化物比率が高い素敵なディナーです。この学食では、麺類は安定感があるメニューです。そば、ラーメン、スパゲッティ、どれもますまず。
 時間がない勤労学生にとっては、うまい、やすい、早いのメニューで助かります。

Ramen_set


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2009/11/25

大学図書館の媒体

 大学の図書館に本を返しにいった際、カウンターにあった冊子をもらってきました。『AGULI』なる青山学院大学図書館報です。AGULIとはAoyama Gakuin University Library Informationの略。全16ページのささやかなものですが、No.86と記載されていて、かなりの歴史がありそう。WEBを見ると、年に4回のようです。
 Photo この『AGULI』、あるテーマ(今号は「図書館での出会い」)にして、先生方のエッセイを掲載するという、ある意味シンプルな編集方針の冊子です。でもこの冊子の紙は上質で、決して安っぽくない仕上がり。結構お金かけているのではないかと……。図書館報っていうの、他の大学にもあるのでしょうか。
 調べてみるとこんなWEBを見つけました。たくさんありますね。図書館報って、ひょっとすると重要なメディアなのかもしれません。考えてみれば、図書館というのは大学にとってもっとも重要な機能であり、設備です。この大学図書館のメディアにも役目が与えられているようです。これからは、この『AGULI』、まじめに読んでみます。

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2009/11/24

ポップスとクリスマスアルバム

 ニール・ダイアモンドという歌手を聞き始めて、もう30年以上になります。日本では、最近はほとんど無名なシンガーになってしまい、CDも発売されていません。ファンとしてはもっぱら輸入盤を買うのみです。でも、公式WEBによれば、昨年はニューヨークのマディソンスクエアガーデンなどでコンサートを行うなど、精力的に活動しています。
 そのニールのクリスマスアルバムをアマゾンで発見しました。『A Cherry Cherry Christmas 』とタイトルされた作品。ニールは以前にもクリスマスアルバムを出していますが、これは新作?と思いましたが、実は全14曲のうち新録音は5曲(うち1曲はインストルメンタル)です。残りは以前のクリスマスアルバムの収録された曲をリマスターしたものです。
 ちょっとがっかりではありますが、新しい録音にはタイトルチューンの「A Cherry Cherry Christmas 」などニールが書いた新作や、スタンダードの「Amazing Grace」があり、ファンとしては聞き逃せないところではあります。
 それにしても、アメリカのポップシンガーはクリスマスアルバムをよく出します。メジャーなシンガーであれば、何枚もクリスマスアルバムを作っています。日本ではクリスマスアルバムをだす歌手、あまりいませんね。イベントとしてのクリスマスは大騒ぎなのに、ちょっと不思議。

Neil_diamond


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2009/11/23

青学にあるNHK@CAMPUS

 大学院、土曜日2限の授業は、他の授業と違う場所で行われています。「青山アスタジオ」という青山学院の新しい建物を使っての授業です。この建物の2階が、授業やミーティイングに使えるスペースやコンピュータでのビデオ編集ができる部屋があったりします。
 先週の土曜日、このアスタジオにいったら、建物の前に人が何人もいて賑やか。カメラを担いでいる人もいます。この建物の一階にNHKのサテライトスタジオが入っていて、その収録をやっているらしい。よくみると、別所哲也さんとはなちゃんがカメラに向かってしゃべってます。はなちゃん、スタイルいいな。そうだよな、モデルだものな、なんて思いながら授業の場所へ向かいました。
 NHKのサテライトキャンパスは「NHK@CAMPUS」と命名されています。このスタジオからはワンセグ2、BS,FMの放送がすでに始まっています。ワンセグ2というのは、ワンセグでのオリジナル放送のこと。通常ワンセグは地上波テレビのサイマル放送(同じ番組を放送すること)ですが、ワンセグ2はNHK教育ワンセグの一部の時間に組み込まれたオリジナル番組のこと。
 青学の学生が出演しての番組もあります。テレビのサテライトスタジオって、意外と少ないようで、珍しいNHKの試みではあります。実はまだ一回もこのワンセグ2、見たことがありませんが、巷ではどれほどの人気なんでしょうか。

Nhkcampus


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2009/11/22

京都造形芸術大学からきた資料

 先日、派手な色づかいの分厚い封筒が来ました。京都造形芸術大学からの通信教育課程の入学資料です。大学案内の冊子は、質の良い紙のカラー印刷でほんとに立派です。青山学院の大学院資料とは比べものにならないほど立派(苦笑)。ここの大学には通信の大学院があり、その資料を以前送ってもらいました。今回、送られてきたのは大学(学部)のほう。もう、学部は(武蔵美を)卒業してるんですけど。
 興味本位で資料をみていると、面白いことを発見しました。この大学、当然本拠地は京都ですが、東京にはサテライトキャンパスがあります。人形町のビルにありますが、来年の夏に東京キャンパスを開校するとのこと。凄いな。芸術系の大学で、ここまでの設備を持っているところは少ないのではないでしょうか。
 更に資料をみていて、あることに気付きました。この大学では、「博物館学芸員 資格課程」というのが設けられています。大学でフルに学ばないでも、学芸員の資格だけ取ることができるコースです。顧客(学生)のニーズにあった価値のあるものだと思いますが、問題はその学費。45万480円也。最長で2年間有効ですが最短だと6ヶ月で資格は取れるらしい。これってリーズナブルなんですかね。学芸員とるのお金かかります。
 大学の学費、それぞれです。その学費に見合った内容かは、入学してからわくかることも多い。ここが重要なところです。なにを判断基準にすればいいのでしょう。少なくともパンフレットの充実度だけではなさそうです。

Kyoto_zoukei


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2009/11/21

外山滋比古さんの『思考の整理学』

 一週間ほど前、NHKテレビ朝のニュースに外山滋比古さんが出演していました。話題は『思考の整理学』で、この本は26年前の1983年に著されたものながら、ロングセラーを続け、ここ最近で100万部をこえたことは以前書きました
 この『思考の整理学』を読み終えました。外山さんの本は『エディターシップ』を始め、何冊も読ませていただいたのですが、この本は何故か縁がありませんでした。一編5、6ページで構成されていて、読みやすい内容です。
 全体はⅠからⅥまでの6つの章で構成されています。Ⅰは導入で、この本の基本理念である、「グライダー人間」だけではなく、いかに「飛行機人間」を育てるかが重要、ということが提示されます。自分で考える人間をどう育てるか、ということです。Ⅱでは、既にこの本が書かれた時点で著作になっていた『エディターシップ』からの要旨が述べられています。本の編集という本来的意味だけでなく、すべての創造行為において「知のエディターシップ」が必要ということです。
 Ⅲからは、思考を整理するための具体的方法が提示されています。外山さんの実践している方法を明かしていて、そのポイントは手帳とノートを使った思考の整理法です。手帳へのメモから別のノートへのアイディアの展開において、外山理論ともいっていい独自の方法論があります。この本の核心ともいえるパートです。
 この本の帯に「東大・京大で一番読まれた本(2008年大学生協調べ)」とありますが、おそらく大学生にとっては卒業論文の書き方の本として読まれたのでしょう。東大生でさえ、卒論の書き方が分からない人がいる、ということですね。
 NHKの番組によれば、外山さんは今でも(1923年生まれです)毎日2時間の散歩を欠かさず、その散歩中に思いついたことをメモしていて、著作へのヒントを探しておられます。これからも執筆活動を続けられることでしょう。楽しみです。

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2009/11/20

ペットボトルのボジョレー

 昨日はボジョレーヌーボーの解禁日。ふだんはもっぱら焼酎派なのに、この日だけはワイン党になります。さて今年の話題は、ペットボトル入りのボジョレーヌーボー。ワインにペットボトルというおおよそ似合わない取り合わせですが、エコ(輸送費が軽減でCO2削減)、物流費の低減で低価格にできるなどのメリットがあり、禁じ手とも思える方法が実現しています。
 Wine 早速、そのペットボトル入りボジョレーヌーボーを買ってきました。イオンでは980円のがあるらしいのですが、イトーヨーカドーでは1780円です。夕餉にいただきました。栓もワインオープナーが不要のスクリューキャップで、ほんと気軽に飲む感じです。ボジョレーヌーボー、毎年今年の出来はどうなのかと言われたりしますが、年に一回しか飲まないので、ワイン初心者のは「いつも同じ味わい」くらいにしか感じません(苦笑)。
 ペットボトル入りボジョレーヌーボーに対し、こんなニュースがネットにありました。

「ボジョレ・ヌーボー」を管理する統制委員会のダニエル・ビュリア会長は同日、都内で記者会見し、日本でペットボトル入りのヌーボーが販売されたことについて「伝統やイメージを重んじる観点から反対だ。委員会として禁止するつもりだ」と述べた。会長によると、統制委が定めた基準を満たさなければ「ボジョレ」と名乗ることができない。「来春までには禁止を決定したい」と述べた。

ということは、ペットボトル・ボジョレーを飲めるのは今年限りかもしれません。1780円と低価格ながら貴重品です。

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2009/11/19

立ち飲み屋より安い居酒屋

 先日、武蔵美の先生に久し振りにお目にかかるために、吉祥寺まで出かけました。運良く、終わったのが夕方5時頃で、会社には戻らないことにして(直帰の快楽)、吉祥寺の街を少しうろつきました。サトウでメンチカツは売り切れだったのでコロッケをお土産に買って、はハモニカ横丁へ。
 前来たときより、立ち飲み屋スタイルの店が増えているようです。どこかに入ろうとうろうろしてみたのですが、なんか敷居が高い。おしゃれな立ち飲みで、メニューの金額設定も高め。生ビールとか500円以上してるし。
 しかたなしに、ほとんど立ち入ったことのない南口の繁華街に。ここでとある居酒屋を発見。「一軒め酒場」なる店。店頭にでているお品書きを見ると、その安さに驚きます。つい、それにつられてふらふらと入ってしまいました。
 Ikkennme サッポロ生ビール中340円、サワー190円、牛スジ煮込み250円、牛肉入りコロッケ120円(ただし税抜き)。安いです。立ち飲みではなく、テーブル席です。これはすごいな。一人2000円も払えば、かなり酔っぱらえます。立ち飲みも店を選ばないと、座れないのに高いお金を払ったりします。でもこの店なら安心です。巷では料理が290円均一なんてのが繁盛しているようですが、居酒屋の低価格路線もすごいことになってます。

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2009/11/18

サライの美術館特集

 月刊になった今月号『サライ』の特集は「美術館で知の冒険」。芸術の秋からはちょっと遅れていますが、最近あちこちの雑誌で目立つ美術館特集です。根津美術館、山種美術館の開館、そしてプレオープン中の三菱一号館美術館と新しいミュージアムが出来たのに乗じたある意味安易な企画ですね。
 あえて買わないでもよかったのですが、記事の一つに、「そも、美術館とは何か」があり、いま大学で調べているテーマに関連しているので、手に入れました。美術館の歴史を調べていて、そのことがこの記事では取り上げられています。海外、日本の美術館の歴史が、事象面ではよくまとめられています。
 Photo 記事では美術館の歴史の他、美術館員の仕事、美術品の価値はいかにしてきまるのか、意外と知らない美術館の常識などがまとまられています。でも、歴史とか、美術館員の仕事なんてことに興味をもつのは一部の人でしょうね。
 この特集では、これから開催される美術展を取り上げ「では、美術の見方とは何か」という記事もあります。お勉強トーンなのが気になりますが、作品が大きく掲載されていて、ミュージアムに足を運ぶ気になります。
 この特集の冒頭にある高階秀爾さん(大原美術館館長)の「美術館へ、ようこそ」。短いながらいい一文です。大原美術館、いきたいなあ。

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2009/11/17

アマゾンと楽天ブックス

 この前、ライオネル・リッチーのベストコレクションCDを買おうとアマゾンにいったら、在庫切れで1~2週間待ち。ライオネル・リッチー、人気なんだとちょっと驚きましたが、さてどうしたものか。アマゾンでは定価3,600円が2,954円と新譜なのにディスカウントされていて、この金額を知ってしまうとHMVなどのCDショップでは買う気は起きませんね(前から気になっていたんですが、CDの新品は、再販売価格維持制度で定価販売が義務づけられているはずですが、どうして値引きができるのか)。
 Amazon_rakuten_2 ともあれ、2週間も待つのは嫌だなと、セブンアンドワイのサイトをのぞくと、ここは定価。仕方なく、これまで使ったことのない楽天ブックスにいってみました。ここは在庫があり、価格もアマゾンとほぼ同じ2,952円。試しに楽天ブックスで買ってみることにしました。
 注文したのが11月6日の夜、商品が到着したのが11月9日。アマゾンだと1日早到着すると思いますが、まずまずの早さ。ただ、注文したとの確認のメールがアマゾンのようにすぐにこなかったり、楽天市場と楽天ブックスから別々に注文確認メールがきたり、サイトの構成がわかりにくかったり、アマゾンと比べるといくつか欠点があります。
 ただ、楽天で獲得したポイントが買い物に仕えるのはいいこと。楽天デリバリーでもらったポイント(ビール購入を購入したんです)が500円分ほどあり、それを使いました。
 さて、次は楽天を使うか。やはりアマゾンの方が使い慣れているせいか、私にはいいようです。

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2009/11/16

天地人は、あと1回

 NHKの大河ドラマ「天地人」を見ています。大河ドラマをずっと見続けるのは、私にとって珍しいこと。上杉藩に仕えた直江兼嗣を主人公とした物語。その最終的な領地が米沢。仙台にいた頃、仕事やプライベートで米沢を何度か訪れました。そんなこともあって、大河ドラマを今年の1月に見始めました。
 昨年の大河ドラマの「篤姫」の人気が高く、平均視聴率はWikipediaによれば24.5%。それに続けての天地人は、直江兼嗣というほとんど無名な人物を主人公としてのドラマ。たぶん人気はないだろうなと思っていたのですが、意外や好評、平均視聴率は今のところ20%をこえているようです。
 このドラマの面白さのひとつは、上杉藩が貫いた「愛」と「義」をキーワードに、戦国時代の人間模様を描いたためだと思います。愛、という文字を兜に付けるという上杉藩の思想を前面にだして、うまい人間ドラマに仕上がっています。また、世間の武将ブームをうまく取り入れ、イケメン俳優を配置したキャストも人気の原因でしょう。
 もともと戦国ドラマにはほとんど興味がなかったのですが、見始めると面白いことを発券しました。さて、来週の日曜は最終回「愛を掲げよ」。そして来年の大河ドラマは、「龍馬伝」これも面白そうです。

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2009/11/15

ビートルズのCDを聴いて

 先々月発売されたとき、ちょっとしたブームになったビートルズのCD。アルバム全14作を最新のデジタルリマスターした音源で収録した話題作。発売前から、CDショップではすごい宣伝がされていて、ブームを作り出している感があったのですが、それが見事功を奏して、大ヒットしたようです。アルバム14枚をセットにした「ザ・ビートルズ BOX」はORICON SYTYLEによれば、10月の洋楽売上で6位NI
入っています。
ブームにのせられて、このBOXを買ってしまいました。ビートルズのアルバムは、CDでは「LET IT BE」オリジナルとNAKED。それにナンバーワンを集めた「1」を持っているだけ。レコードの時代に、サージェント・ペパーズ、マジカル・ミステリー・ツアー、アビイ・ロード(確か、アビイ・ロードはピクチャアレコードだった)を買った記憶があります。
 洋楽を聴き始めた中学の頃は、すでに映画「LET IT BE」が封切られて、ビートルズ終焉の時期になっていた年代です。洋楽では、そのあとエルヴィスに熱中してしまったので、ビートルズを体系的にはきかないまま、今に至っています。むしろ、ポールのソロ(ウイングスを含めて)のほうがよくきいていました、
 言い訳じみていますが、いい機会なのでビートルズを整理しようと、BOXセットを買いました。ビートルズファンにとっては、特に音質の向上を歓迎しているのでしょうが、私としては以前のCD音質をほとんど知らないので、そのポイントではあまり感激はしません。
 全作品をきいてみて、ファンの方には暴論ではありますが、ビートルズってジョン・レノンのバンドだったのでは、と感じました。個人的には、ポール作品のほうが好きなのですが、ビートルズにとってはジョンという存在が大きかったのではと思います。
 ともあれ、この14枚のアルバムはずっときき続けることになりそうです。

Beatles

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2009/11/14

NEWSWEEKが伝える本と新聞の未来

 最近出版について報じる記事が目立つ気がします。NEWSWEEK日本版の今週号(11月18日号)では「本と雑誌と新聞の未来」が特集です。出版、新聞の危機的状況は日本だけではなく、アメリカも同じです。
 特集の冒頭には「ネットは本を変えるのか」と題された記事。これまで散々議論され、様々な意見が提示されたテーマを、ここであえて扱っています。記事のリードにこうあります。
「書物へ回帰したいという欲求 情報時代に生きる私たちは信頼できる唯一の導き手として書物に頼る」
 私見では、ネットで本の流通は変わるが、本そのものは変わらない、と思っています。記事も、本は変わらないし、そこに存在意義があると言います。
 またアメリカの新聞は、どうやら日本以上に危機的な状況にあるようです。記事では「新聞という過去の遺物を救済するな」と題され、滅びていくのをそのままにしておけと主張されています。「新聞は死ぬ運命にある」と。
 記事を読みながら、50年後、マスメディアという言葉は死語になってしまうかもしれない、と思いました。本、雑誌、新聞にどのような未来があるのでしょうか。私には分かりません。

Newsweek


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2009/11/13

雑誌のデジタル化はどうなるか

 昨日の日経新聞に載っていた記事ですが、大手の出版社を含む出版社50社が、2010年に雑誌のデジタル化の実証実験を始めるとの報道がありました。記事によれば、KDDI、シャープ、ソニー、パナソニック、楽天などのパートナー企業44社も参加を表明しています。
 ポイントは2011年を目処に、携帯電話、パソコン、テレビなどへ電子雑誌を有料配信する体制を整えるとしていること。また独自の電子書籍端末の開発や、日本の雑誌が人気のアジアなど海外への配信も目指すとか。
 この1月からの実証実験に際し、モニターを募集していて、記事の表現では「すでに約3000人の読者モニター登録した」とあります。実は私も登録したんですが、どのような告知をしているのかはわかりませんが(私は週刊文春の広告を見ました)、3000人って多いの、少ないの、どうなんでしょう。
 実験で実際試してみないとわからないのですが、デジタル化された雑誌を読みたいか、どうなんでしょう。「週刊現代」や「MORE」などの雑誌のデジタル盤が提供される予定ですが、私のような古い世代にとっては、どこまで雑誌の質感が伝わるか疑問だったりします。
 アマゾンの読書端末・キンドルの本格的上陸も近い将来実現しそうな気配の中、国産デジタル雑誌がどこまで普及するか。出版産業は正念場です。

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2009/11/12

これは二郎インスパイアか

 先日、仕事で五反田に行った際、昼飯時によったラーメン屋のことです。ネットで見つけたのですが、いわゆる二郎インスパイア系の店らしい「豚とこむぎ」。なんとなくかわいらしく、ラーメン屋らしからぬこの店、今年の春ころ開店したとか。
 二郎は、本家だろうがインスパイア系だろうが、どこも行列していることが多いので、どれほど並んでいるかなと思いつつ店に向かいました。昼の12時15分くらいに着いたのですが、行列は4人。予想外に少ない。列に並ぶと、そこにいたおねえさんが「食券買ってください」とおしゃる。
 食券はレシートのような大きさで、そこに「野菜」「ニンニク」とかトッピングが書いてあります。その食券をおねえさんに渡すと、「トッピング」はと聞かれて「野菜」とか答えると、おねえさんが食券に書かれた項目を赤ペンでチェック、かわりに番号札が渡されます。ラーメン二郎では考えられないシステムです。
 15分ほど待ったでしょうか、席に案内されます。既にトッピングも伝えてありますので、二郎流のラーメンが完成間際に、「野菜、ニンニク」などとコールする必要はありません。カウンターで待つこと10分ほど、ラーメンが供されます。見た目は二郎っぽい。

Butatokomugi

 しかし味は、意外とあっさり。おねえさんに「ふつうのラーメンの3倍」といわれた大ラーメンを敢えて頼んだのですが、それほどボリューム感もなくいただきました。あっさりしているせいか、味が単調。ラーメン二郎のスタイル(トッピングなど)を持った別のラーメンですね、これは。ちょっと期待外れでありました。

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2009/11/11

今、ライオネル・リッチーをきく

 最近リリースされたライオネル・リッチーのベストアルバム「ライオネル・リッチー ベスト・コレクション」を手に入れました。アマゾンでは品切れで楽天ブックスからの購入です。若い音楽ファンはライオネル・リッチーなんてご存じないかもしれません。ポップミュージックのメインストリームから遠ざかって久しいライオネルですが、1980年代の活躍を知るオジサンにとっては、なんとも懐かしいヒット曲が並ぶアルバムです。
 Lionel 思えば30年以上前、大学の時にアメリカ大陸を横断する一人旅をしました。1978年のことです。そのとき、至る所で耳にした曲が「THREE TIME A LADY」です。ライオネルがメンバーだったコモドアーズの大ヒット曲。この「THREE TIME A LADY」、邦題は「永遠の人に捧げる歌」はライオネル初の全米ナンバーワンヒット。何年ぶりにきいたんだろう、この曲。いまでも、新鮮な一曲。
 この曲に加えてソロヒット曲が並びます。「SAY YOU,SAY ME」「ENDLESS LOVE」「ALL NIGHT LONG 」などなど、甘く、透明感溢れるライオネルのヴォーカルがきけます。
 その昔、後楽園球場でのコンサートにいきました(Wikipedeiaによれば、1987年5月)。東京ドームじゃないですよ、後楽園球場です(笑)。そのときから20年余り、ライオネル・リッチーは今年5月にリリースしたアルバム「ジャスト・ゴー」では全米アルバムチャートで24位を記録しています。まだまだ活躍しているスーパースターです。80年代にポップソングを聴いていた世代にはおすすめです。


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2009/11/10

戸栗美術館のすごさ

 駒場の日本民藝館にいったあと、井の頭線一駅歩いて松濤の戸栗美術館へ。このミュージアムも久しく来ていませんでした。この美術館のコレクションの中核は東洋陶器で、日本の陶器では伊万里焼を多く所蔵しています。
 今、「鍋島と景徳鎮ー君主の磁器」と題された企画展示が行われています。鍋島は江戸時代、佐賀藩が将軍に献上するために焼かれたもの。一方、中国の景徳鎮窯では、明の時代に官や宮廷のためにやきものをつくる官窯が作られました。鍋島と景徳鎮、どちらも君主のためにやかれたという共通点を持ち、それをテーマに展示が企画されています。
 企画としてはまっとうというか、ストレートなものですが、これをコレクションだけで構成できてしまうところが、この美術館の特徴でしょう。コレクションから生み出された企画とも言えます。しかし、展示されている磁器はどれも上質で、美しさをもった素晴らしいものばかり。戸栗さん、よくこれだけの名品を集めたものです。
 しかし、景徳鎮の歴史はほとんど頭になく鑑賞したため、ただ見ただけになってしまいました。もったいなかったです。もう少し勉強して、出直さねばればいけません。

090820

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2009/11/09

柳宗悦の世界をみる

 招待券をいただいたので、久しぶりに駒場の日本民藝館にいきました。折しも、柳宗悦生誕120年記念特別展「柳宗悦の世界」が開催されています。館の全展示室を使って、所蔵品約400点が展示されています。この展示では、柳宗悦の業績を「民藝と個人作家」「茶と美」「琉球の美」「朝鮮を想う」「手仕事の日本」など9つのテーマに分け、柳が集めた品々が紹介されています。
 柳によって提示された民藝という概念は、日々使われる工芸品に美を見いだすことと理解していますが、その民藝は現在ではどのような意味を持っているか、と思いながら展示されていた作品を見ていました。テーマの中で興味深かったのは「手仕事の日本」。こんなところで、こんなものが作られていたのかと驚くものがいくつかありました。例えば、酒田で作られていた曲げ物がありました。隣県の秋田・大館の曲げものは知られていますが、酒田で曲げ物が作られていた事実は意外でした。
 入り口で靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて入館する珍しいスタイルのミュージアムです。特別展ということもあり、多くの来場者があり、玄関には靴が溢れていました。他のミュージアムにはない落ち着いた居心地があります。しばらく柳宗悦の世界に浸ってきました。

Mingeikan


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2009/11/08

最近のドーナツ屋

 昨日、学校が終わった後、駒場、神泉と美術館をはしごしたあと、渋谷に戻ったのが夕方。思いつき、久しぶりに「クリスピー・クリーム・ドーナツ」によってみました。ここは平日の昼間はすいていて、行列もないのですが、土曜日の夜はさすがにちょっと並んでいます。しかし、かつて新宿とか有楽町の店でものすごさはありませんね。5分もかからずに、買えました。
 日本人って、ドーナツ好きなんですかね。若者はハンバーガー好きですが、ドーナツはどうなんだろう。例えばミスター・ドーナツ、うちのそばには店舗がありません。WEBで調べてみると、都内には結構店舗があるので、たまたまそばにないだけでしょうか。このミスタードーナツ、ドーナツ屋ではありながら、飲茶メニューがたくさんあり、いまミニ中華屋みたいです。また、ダンキンドーナツ、調べてみたら今、日本にはなくなっているんですね。
 さて、今後のクリスピー・クリーム・ドーナツはどうなるのでしょうか。スターバックスのように、成長していけるのかな。

Donuts


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2009/11/07

日本語教の信者です

 新潮新書の新刊で『日本語教のすすめ』という本がでていて、早速買ってきました。本の著者は言語社会学者の鈴木孝夫氏。鈴木さんの著作『ことばと文化』を確か大学に入った頃に読み、たまたまその大学の教授をされていたので、言語学の講義を受講させていただきました。以来、鈴木さんの著作は熱心に読んできました。
 この本は『新潮45』に連載していた文章に加筆訂正して編集したものですが、鈴木理論の骨格が盛り込まれている一冊となっています。鈴木さんの研究のテーマはいくつもあります。その中でも中心となる「日本語は劣っているどころか、とても優れた言語である」、「言語が変われば文化も変わる」、「日本語における人称代名詞の使われ方」について分かりやすく述べられていて、いわば鈴木理論の入門書的な内容となっています。
 例えば鈴木さんの研究によれば、虹の色は日本では7色が常識ですが、アメリカでは6色。たかが虹の色ではありますが、文化と言語の関係を考えるととても面白い事実です。

Suzuki

 ちなみに、「日本語教」とは鈴木さんが創設した、
「この世に折角生を享(う)けながら、日本語という素晴らしい言語を知らずに空しく死んでいく人を、一人でも少なくする努力をしようということ」
 を信条としている新興宗教。もちろん表現上のことですが、いつもながらの鈴木さんのウイットにとんだ表現です。
 
 大学で鈴木さんの授業を受けてからはや30年。今年83歳ながら、まだ研究、執筆されていることに改めて驚かされます。私にとって、外山滋比古さんとともに鈴木孝夫さんは、学問への道へ導いていただいた恩師。これからもますますの活躍を楽しみにしています。


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2009/11/06

弁当屋の立ち飲み屋

 渋谷駅から青山学院(研究室)へ向かうとき、クロスタワービル(昔の東邦生命ビルですね)を抜けて、青山通りから一本入った路地をいきます。その道には意外と飲食店が多いのですが、その中に「大臣」という小さな弁当屋があります。土曜日は休みのようで、ほとんど空いているとこに行き会いません。
 その弁当屋が、夜立ち飲み屋を始めました。ほんの先週からです。とはいっても夜9時に閉店してしまうので、8時に終わる授業が長引いて、先生と話し込んでいて、先週は入りそびれました。やっと一昨日、帰りによってみました。
 ちょっと不思議な店内です。店の奥に、急遽こしらえたような立ち飲みテーブルがあります。メニューはというと、生ビール350円、サワー、ハイボール300円など酒は安いです。食べ物は、弁当の容器に入ったのがテーブルにあります。焼き鳥、唐揚げなどとお新香のセットが1パック200円と、これも安い。
 この大臣という弁当屋、チェーン店らしく、他にもあるらしい。店の方の話によると、社長がノウハウを得るために、立ち飲み屋を始めたらしい。夜遊んでいるスペースの有効活用方法としてはいいと思いますが、弁当の容器に入った料理では、気分が盛り上がりません。ここは改善して欲しいです(笑)。


Daizin

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2009/11/05

「2009年ヒット商品ベスト30」をみて

 もうそんな時期なんだなと思いつつ、久しぶりに買った『日経トレンディ』の今月号のテーマは恒例の「2009ヒット商品ベスト30」です。かつては、毎年この記事が気になっていたのですが、最近はオジサン度が増したためか、流行り廃りにほとんど興味がなくなってしまいました。
 さて、ネタバレですが、ベスト10を書き出しちゃいます。
1.プリウス&インサイト
2.キリンフリー
3.ドラゴンクエストⅨ
4.抗インフルエンザグッズ
5.国宝 阿修羅展
6.ドット入り罫線ノート
7.ウーノ フォグバー
8.ポメラ
9.蒸気レスIH
10. 990円ジーンズ

 6位、7位、9位は初めて知ったもの。6位のドット入り罫線ノートは、すでに息子は愛用しているとか。全体に小ぶりなヒットな感じがありませんか? 8位のポメラは、記事によれば販売目標を上回った10万台の販売だとか。10万台でヒットになってしまうのですね。
 一方、「国宝 阿修羅展」は東京国立博物館で歴代3位という94万6127人の入場者を記録。これこそ企画と実行力(国宝をあれだけ大量に展示したこと)の賜物です。
 商品に限っていえば、いまや時代を変えるようなヒット商品は出にくいのかもしれません。時代のトレンド、なんて言葉がちょっと古びたものに聞こえるのは私だけでしょうか。

Trendy


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2009/11/04

活字の今

『考える人』という雑誌があります。新潮社から発行されている季刊の雑誌です。最新号を書店で見つけて、はじめて買ったのですが、しばらく放置していました。昨日、読んでみました。特集は「活字からウェブへの……。」……でおわるタイトルはどうかと思いますが、古めかしい言葉になってしまった「活字」をタイトルに置き、出版の今を問おうという企画です。
 Kangaeruhito 記事の構成は、様々な分野の人が、出版、印刷物について意見を述べる(寄稿する)形になっていますが、企画全体としては、ちょっとぼやっとしている感があります。ただ、企画の冒頭にある糸井重里さんのインタビュー「ここにいることがうれしい」は、かなり読みごたえがありました。今更ながらですが、糸井さん、すごいです。いまもって、時代に先んじています。
 特集もさることながら、この『考える人』、かなり楽しめる雑誌です。丸谷才一さんのインタビューもありますし、連載の執筆者には橋本治、山田太一、椎名誠、茂木健一郎、俵万智、大貫妙子など多彩です。季刊にしておくにはもったいない内容です。次号も買うことにします。

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2009/11/03

公園通りの穴場中華

 渋谷のセンター街から公園通りを仕事でしばしば通ります。だいたい、午前中か夕方が多いのですが、たまに昼時になります。このあたりでは、意外と昼飯どころがないような。まだ、探検不足なのかもしれませんが、見知らぬ店に入るのは、昼飯でも勇気がいるものです。カウンターだけのラーメン屋も、オジサンには落ち着かないし。
 最近、公園通りに中華の穴場を見つけました。東武ホテルの地下にある「竹園」という店。ホテル内の店にもかかわらず、ランチはリーズナブルな金額です。定食から、麺類、御飯類までメニューも豊富。最初、ここのそばに職場がある方といったのですが、その方のおすすめは担々麺。マイルドな味ながら、コクがある美味。また、食べられる店が多くない上海焼きそばもいいです。
 公園通りに面していながら、あまり知られていないのか、昼時でもそんなに混んでいません。待たずに席に着けますし、2人用のテーブルがあるので一人でも気兼ねせずに入れます。ちょっとゆっくり昼飯したいときに利用しています。
 
Takezono


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2009/11/02

コンテンツ産業とは

 先週末、大学で「アートマネジメント論」の講義がありました。毎週ある通常の講義ではなく、集中講義形式です。後期の授業が始まる前の9月に2日、そして10月3日と計3日で13コマ(大学の授業は、13コマ=2単位になっている)をこなすスケジュールです。
 アートマネジメント論という科目は、武蔵美のとき履修したのですが、4回あるレポートで最後の1回がどうしても提出できず、単位が取れませんでした。最後のレポートの課題が、アートマネジメントに関するイベントなどを自ら企画して実施し、その結果を報告するという内容で、ギブアップ(言い訳ではないけど社会人かつ単身赴任者には無理だよなあ)。提出した3回のレポート、珍しくもすべてAだったので、惜しいことをしました(笑)。
 リベンジというわけではないですが、ちょっと緊張して授業にのぞみました。授業内容はとても楽しく、かつ刺激的で、これからの勉学のためにも有意義な3日間でした。
 
 この授業の講師をつとめられた河島先生がかかれた『コンテンツ産業論』が、先月出版されました。興味あるテーマなので、先生からの直販(?)で購入させていただました。まだ、目次を眺めただけですが、まずコンテンツ産業(映画、テレビ、広告などを指す)と文化経済について述べられ、そしてハリウッドの生成から現在までの分析、各コンテンツ産業の特徴と動向について解説されています。
 しかし、コンテンツ、という言葉はいつの頃から使われ始めたのでしょう。仕事でもコンテンツクリエーションという商品カテゴリーを扱っているのですが、いまだ馴染めません。なんか座りが悪い。どうしてでしょね。三昔ほど前に出版社で仕事をしてるときなんて、コンテンツなんて言葉なかったです。
 
Contents

 長くなっちゃいました。ともあれ『コンテンツ産業論』、良い本なので(まだ読んでないのでちょっと無責任ですが、著者は才能豊かな方なので大丈夫)、この領域に興味があるかたにはおすすめです。

☆アマゾン貼っときます

 

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2009/11/01

たわいもない話

 昨日は朝から夕方まで大学で授業でした。昨日も書きましたが大学祭が開催される中での講義です。教室が5階だったせいか、お祭りのバンド演奏の音もそんなに気にはなりませんでした。でも、休み時間に階下におりてキャンパスにでてみると、さすがに凄い人です。最近の大学祭、どんな感じなんでしょう。青山祭をみる限り、「出店祭・屋台祭」って感じです。こんなんで楽しいかな、とも思ってしまいます。

Aoyamasai

 幸い夕方5時半前に授業が終わったので、久しぶりに立ち飲みの冨士屋本店に。ここ確か、第4土曜日が休みだったな、と思いつついってみたら、第5土曜の昨日はやっていました。まだ時間が早いせいかそんなに混んでいません。湯豆腐で一杯。立ち飲みは、やはりここがいちばん落ち着きます。

Fuziya

 店をでて、駅に向かう途中耳に入ってきた、とあるカップルの会話。
オトコ「風邪薬って、いろいろあるよね。食後とか食事中とか」
オンナ「食事中?」
オトコ「食間に飲むこと、ってあるじゃない」
こんなのとは分かれた方がいいぞ。

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