新しい根津美術館
新しい根津美術館にいってきました。約3年半の建築期間を経て、今月7日に開館。まったく新しい建物は、隈研吾さんの設計です。建物の中に入ると広がる空間は、ミュージアムに来たのわくわく感を起こさせてくれ、素敵な気持ちにさせてくれます。
和を基調としながら、現代的なセンスもある建物で、さすが隈さんの設計ですね。やはり隈さんが手がけたサントリー美術館に居るときと同じ気持ちの良さです。
以前の2倍という展示スペースで、開館記念展「新・根津美術館展 国宝那智瀧図と自然の造形」が開催されています。美術館所蔵の国宝「那智瀧図」(5年ぶりの展示)をはじめ、多くの重要文化を含む名品が展示されていて、あらためてこの美術館コレクションの充実度がわかりました。日本画、仏教彫刻、書、陶器、中国の青銅器など、どれも素晴らしい作品。印象に残ったのは、「吉田龍田図屏風」(江戸時代、17世紀)。切り取られた季節の風景ですが、頭の中には美しい自然を広げてくれる屏風絵です。
美術館はまだ開館して間もないこともあり、私のようなおじさん(笑)、おばさんで賑わっていました。やはり、この美術館はお年寄りが似合うのでしょう。来年の9月まで、8部にわたり開館記念展が開催されます(来年4月には琳派の展示がされます)。この素敵な空間を楽しむため、また訪れたくなりました。
☆「新・根津美術館展 国宝那智瀧図と自然の造形」 10月7日~11月8日
料金:一般1200円 学生1000円
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