出版は変わるか?
一昨日、昨日と日経新聞朝刊に載っていた「出版が変わる」という記事。今の時期、どうしてこんなことをテーマにするのか、と少しばかり勘ぐります。出版を取り巻く状況は変わっているようにみえて、本格的な変化はしていないようにも感じます。
日経の記事では最初が「デジタル時代の到来」。10月から雑誌記事が携帯電話のダウンロードできるサービスが始まることを紹介。アマゾンがアメリカで販売している読書端末へと話題を展開し、日本での実現度にも触れています。
2回目が「縮む書店 再編の波」。出版業界は売上2.5兆円市場だったものが、09年度は2兆円を割る見込み。また2万店合った書店数が、09年度には2割減るとか。まさに、深刻な出版不況ではあるのですが、相変わらず都内の大書店には本が溢れています。書店も出版社も、新しいビジネスモデルを始めているとは感じられません。
出版は危機的状況でしょう。でも、当事者(出版社、取次、書店)が本気でこの業界を変えようという気概をどうも感じられないのですが。このままだと、アマゾン、グーグルに席巻されてしまうのではと危惧しています。
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