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2009/09/21

外山滋比古さんのこと

 週刊文春に「家の履歴書」という連載があります。かなり前から連載されていますが、現在は「新 家の履歴書」となっていて、今週号で159回。様々な人が、かつて住んでた家から今住んでいる家まで、思い出や経験などを語ってくれます。家を通して、その人の半生を辿る内容となっている4ページの記事です。
 いつもは家のイラスト(市川興一さんによるイラストは味があり、素敵です)をみるくらいで、記事をじっくり読むことは少ないのですが、今週号は目がとまりました。外山滋比古さんが登場されています。英文学者そしてエッセイストとして著名な方。大学のとき、著作『エディターシップ』を読み、編集者になろうと思い始めるほど影響を受けました。
 外山さん、大正12年(1923年)生まれですから、ことし86歳。この記事は本人のインタビューで構成されていますから、まだお元気なんですね。記事には、いくつも素晴らしい言葉があります。思考することについて述べている中で、
「最近の若い人は本を読まないといわれますが、学校教育が普及した社会で育っていて、進学率も高く、実は知的感受性が豊か。昔よりも、ちょっと刺激を与えれば知的な問題に敏感に反応できる、良質な読者が多くなっています」
 と、若者に期待しています。
 外山さんの著書『思考の整理学』は発刊から20年ほどで15万部ほどしか売れていなかったのに、20,30代の若者の口コミで、ここ数年で販売が100万部になったそうです。
 また、ご自身の最近の生活に触れていて、
「新しい本も書いていますし、毎日けっこう楽しい。年寄りは、もう少し惨めで、寂しくて、退屈なものだろうと思っていましたが、案外そうでもない。我が人生のうれしい発見でしたね」
 これから老年に向かうものにとって、嬉しい言葉です。
 まだまだ、元気に活躍していただきたいと思います。

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