村上春樹新作の売れ具合
村上春樹の新作が売れているらしいです。先月末に発売された『1Q84』、BOOK1、BOOK2の2巻構成の大作です。昨日、何軒かの書店をのぞいてみましたが、どこもBOOK1は売り切れ。1を発売日の翌日に買った青山学院大の購買でも、昨日みたらありません。大学生も村上春樹読むのか? ウチの近所の八雲書店では「100冊入荷しましたが、3日で売り切れました」と張り紙がありましたよ。すごい人気。
村上春樹の小説は、『ノルウェイの森』を発売時に読み始めて以来(それからすでに約22年が過ぎていますね)、新作は読んでいます。が、まあ一応読んでいる、という程度で、村上春樹が何を伝えたいか、などほとんど受け止めていない読者です。小説が難解というより、村上春樹の表現手法が馴染まない、と言えばいいのでしょうか。村上のエッセイは大好きなのですが。
疑問なのは、これほどまでにどうして売れるのか、ということ。村上を理解して、新作を待ち望んでいたこんなにファンがいるのか、ということ。一冊1890円もするのに、何十万の人がわずか一週間に買うという事実。村上春樹なら、評価が定まっているから買う、ということなのでしょうか。不思議な感じですが、(極めて曖昧な言い方ですが)そんな世の中なのかもしれません。
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コメント
G4CUBE さん
コメント遅れました。
本来、村上春樹は趣味性が高い作家だと思いますね。こんなまで一般性があるとは、ちょっと信じられないのですが。不安定な今だからこそ、の社会現象かもしれません。
投稿: 自由なランナー | 2009/06/19 07:33
巨人の人気が薄れたのとは対照的な現象ですね。私も氏の作品は大好きですが他の作家のはあまり読みませんね。どんな音楽を好んで聴くかといった趣味性や感性が小説にも求められて来ているような気がします。他人がどんなに高く評価しようとも、好きでない音楽は聴きたくありませんからね。
投稿: G4CUBE | 2009/06/14 15:36
ミイ子さん
こんにちは、ご無沙汰しています。ご返事遅れてすみません。
明らかにいつもの村上ファン以外、一見さんが購入していますね。どうして、この本を買うのか。ある意味安定志向なのかな、とも思ったりします。
投稿: 自由なランナー | 2009/06/11 22:47
お久しぶりです。今回の『1Q84』は何故こんなに売れるのか正直不思議です。事前の情報を一切出さない戦略がファン心理を煽った、というのがメガヒットの理由とされていますが、あらすじ等を出す出さないでこんなに売行きが変動するなんて。確かに多くのファンを持つ作家である事は間違いなのですが、個人的には村上春樹を読んだ事がない方も多く購入されているのではないかなぁと思っています。
ちなみに私は3作しか読んだ事がなく、途中挫折した小説もあり正直苦手な作家さんです。「日本を代表する作家の村上春樹が読めないなんて…」と大昔落ち込んだ時もありました(苦笑)
投稿: ミイ子 | 2009/06/07 22:49