マティスの時代をみる
日本でポピュラーな画家のひとりであろうマティス。この人の作品をいくつも所蔵しているブリヂストン美術館でいま、「マティスの時代」と題された企画展が開催されています。このミュージアムにたびたび足を運んでいる者にとっては、見慣れたマティス作品で構成された展覧会と思いがちですが、なかなかしっかりした展示になっています。
展示は4つの章立てになっていて、マティス作品と、あわせて同時代に活躍したアーティストの作品も展示の文脈に沿って置く構成になっています。この企画の英語名は「MATISSE AND His Circles」(マティスと彼の仲間)となっていて、マティスを軸に、20世紀前半の絵画をみせようとするものです。
展示作品はこの美術館が所蔵する作品が中心ですが、生前のマティス、ルオーなどとと交友のあった福島繁太郎氏のコレクション(寄託作品)も展示されています。福島氏のコレクションは初めて拝見しました。良質の作品が揃っています。
マティスの絵、何度みても飽きません。やはり天才でしょう。展示室に掲示されていたマティスの言葉。
「私は一枚の絵をみるとき、何が描かれているかは忘れてしまう。大切なのは線と形と色だけである」
この「マティスの時代」は7月5日までです。
コネタマ参加中: あなたのアート体験教えて!
| 固定リンク | 0
コメント