電子書籍の未来
昨晩は、以前働いていた会社の同期と久し振りに再会、飲んだくれました。その会社、出版社なのですが、話題はいつしか書籍・雑誌の将来についてになりました。
「書籍は残るけど、雑誌はNETには勝てない」
なんて、悲観的な意見も出ました。紙媒体の書籍、雑誌はどこまで残るのでしょうか
昨日の日経新聞夕刊に載っていた「米、電子書籍が成長」なる記事。アメリカのアマゾンが電子書籍の新端末「キンドル2」を発表。2007年に発売した初代電子書籍端末の後継機(これです)。本体に保存できるのは1500冊分。また音声朗読機能も備えています。
記事によればアメリカでの電子書籍端末のビジネスは急成長分野。アマゾンだけでなく、ベンチャー企業も参入を計画。また、現在の配信書籍数は23万冊。大きな市場です。
かたや、わが国はどうなのでしょう。SONYやPANASONICがそれぞれリブリエとワーズギアという読書端末を発売しました。でも、SONYは生産を完了、PANASONICもどうももうやっていないようです。携帯電話での電子書籍配信は広がりつつあるようですが、専用端末は育たないのでしょうか。おそらく、著作権の問題が大きいのでしょう。アメリカのように20万冊もの電子書籍配信が簡単にできるとは思えません。日本での電子書籍、どうなるんでしょう。
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コメント
さいのめさん
コメント遅れてすみません。
「雑誌はネットに勝てない」といったことが編集者から出ること自体が、戦わずして敗北宣言している気がします。ホントに出版って斜陽産業なのでしょうか。そうは思わないのですが。
投稿: 自由なランナー | 2009/02/15 14:31
ネットの仕事って、文章も写真も取材費もぜんぶまとめて5000円という提示が多いです。かたや雑誌は(媒体にもよりますが)、1ページあたり3万円から5万円程度の単価(文章と写真)に取材費が別途でます(単価はもっと安いところも、高いのもあり、一概には言えませんが、一応の目安。最近は値下がり傾向)。
1点の写真を撮るために、雑誌だと1週間粘ることもありますが、ネットだと条件が悪くても、行っておしまいということが多いです。できあがったものの差は歴然です。その意味でも雑誌にしろ新聞にしろ、きちんとしたクオリティを打ち出すべきなのでしょうね。
ネットに勝てないように見えて、実はやっている次元は全然違うということを作り手がもっと認識したほうがよいのかもしれません。って、理想論かなあ:) まあ、そんなあたりを、斜陽産業の末端で最後のあがきをしているだけかもしれませんが。
投稿: さいのめ | 2009/02/11 17:16