リベラルーアーツを学ぶこと
残念ながら休刊が決まったエスクァイア日本版は、5月発売号でおしまいです。今月号は『もう一度、学校へ行こう。』と、これから学びを考える人にはぴったりのテーマです。エスクァイアからは、こんな提言がされています。
2010年代以降を愉しく生きて行くためには、大人の教養(=リベラルアーツ)を積極的に身につけていく必要があると、エスクァイアは考えます。そこで提案。今こそ、学校へ行ってみませんか?それも、語学やビジネススキルといった実学ではなく、日常では経験できない驚き方や悩み方を誘発してくれる“知の結界”のインサイドへ。
リベラルアーツって何だっけ? Wikipediaによれば「今日では学士課程における人文科学、自然科学、社会科学を包括する専門分野(disciplines)のことを意味する」とありますね。わかりやすい具体例でいえば、大学の学部での教養課程や、東大、国際基督教大などに置かれている教養学部が、リベラルアーツ教育を実践する場です。
この特集では、海外の大学院でのリベラルアーツ研究を、具体例をもとに紹介しています。それぞれの事例は、レベルの高い教育が行われていることをうかがわせてくれます。でも、社会人が簡単に海外の大学院にいけないですね。私にとっても「夢」なのですが、記事を読んでいて、海外の大学で学びたくなりましたよ。
WEBではこのような質の高い情報、見つからないでしょうね。これこそが、雑誌の存在意義だと思います。エスクァイアの休刊、残念です。
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コメント
さいのめさん
思えば、DTPの導入以来、編集者、デザイナー、書き手の区分けが曖昧になって、プロが少なくなってきたのではないでしょうか。ブログも含め、おっしゃるとおり自己表現の時代なのでしょう。
投稿: 自由なランナー | 2009/03/01 09:37
雑誌とWEBの決定的な差は、編集者が介在するかしないかだと思います。こうした雑誌がなくなっていくことは、編集者が育たないということでもあります。もちろん書き手も写真家も育ちません。ただ「自己表現」とやらを垂れ流す時代なのでしょう。
投稿: さいのめ | 2009/02/28 14:35