年末の風情
年の暮れは、押し寄せてきます。毎年のことですが、クリスマス、忘年会、仕事納めの納会、とこの年になると雑事とも思える慌ただしいことが続きます。今朝の日経新聞に載っていた作家・吉井由吉さんの一文「大年の静まり」を読むと、昔は今より穏やかな年末だったんだな、とちょっと羨ましくなります。
昔は、大年(大晦日)は特別の日だったのでしょう。吉井さんの文によると、昼間から銭湯と床屋にいって、そして年越しそばを食べる。庶民はこんな大年を過ごしていたとか。今は、年越しそばは食べますが、床屋に行かないな。銭湯は、ほとんどないし。
新年を迎えるにあたって、昔は決まり事みたいなものがありました。私がこどもの頃は、新年用に新しい下着を親が用意していてくれました。この習慣、いつのころからすたれたのでしょう(うちだけがやっていないのか?)。
この年末年始は、不況感のせいか特に特別な気分がないですね。年明け恒例のバーゲンも、もうやってういる店もあるみたいだし、ふつうは2日から開店する渋谷パルコは、元旦から営業とか。もちろん、スーパーは元旦から開いてるし、今年は銀行ATMもメガバンクは元旦でもOKですね。
季節感のないのは東京周辺だけかもしれませんが、正月休まない働く人は大変です。古い風習も、少しは残して欲しいものです。
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