東工大にある世界文明センター
東京工業大学と言えば、工業系大学のトップクラスにあります。この大学に「世界文明センター」なる組織があります。ここには人文学院と芸術学院があり、大学内はもとより、大学の外に向けた活動をしています。
そもそも理学及び工学の単科大学に芸術系の組織があることにちょっと驚きます。この世界文明センターは、大学内では人文、芸術系の授業を東工大生に対して行うことに加え、一般社会人にために様々な講座も開講しています。たとえば、今はレクチャーシリーズ秋と題して、芸術文化に関わる人の講演を行っています(ここをみてください)。
すでに、別役実(劇作家)、河竹登志夫(演劇評論家)、伊藤比呂美(詩人)、隈研吾(建築家)の講演があり、今日は演出家、新国立劇場演劇監督の鵜山仁さんの講演があります。先週行われた隈研吾さんの講演に参加してきたのですが、先端を走っている世界的建築家の講演ということもあり、入場制限されるほどの盛況でした。
単純な思いこみでは理科系と芸術系は相反する位置にいると考えがちですが、東工大はそのようには捉えなかったとういことです。理科と芸術が融合できるのであれば、(曖昧な表現になってしまいますが)新たな道が開けると思います。
この世界文明センターの講師陣は、多様な分野から人材を集めています。創設されてまだ間もない組織(2006年開設)のようですが、これからの活動を注目したいところです。
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