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2008年12月

2008/12/31

和民のナポリ飯

 昨晩は家族で地元の和民へ。街はそんな人が多くないのに、店内は大盛況。銀行とかは仕事納めので、そのせいでしょうか。和民、ちょっと久しぶりですが、チェーン系の居酒屋は定期的にメニューが変わります。
 いろいろ飲んで食べて、さて締めはというところで、面白いお品書きを見つけました。「ナポリ飯」(523円)です。チキンライスとナポリタンから生まれたイタリア版そば飯、とメニューにあります。なんとも妙なるもの。

Napori_han

 ご飯に太麺(焼そば麺?)、玉子、タマネギとかで炒められていて、味はナポリタンというより、そば飯に近い印象です。居酒屋メニューにしておくには、ちょっともったいないかな。微妙な一品でした。

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2008/12/30

勝間和代の「新・知的生産術」

 ふと気がつくと、勝間和代さんの書籍が本屋にいっぱいありました。たくさん本書いてますよね。名前はちょっと前から聞き覚えがあったのですが、どんな方かは存じ上げませんでした。ちょっと前のアエラの表紙になっていたので、この人さすがにちょっと関心を持ちました。肩書きは経済評論家・公認会計士。
  まずは一冊著作を読ませていただこうと『効率が10倍アップする 新・知的生産術』を買いました。知的生産術と言えば梅棹忠夫『知的生産の技術』が有名です。それに新を付けたチャレンジングなタイトルです。
 この本の副題に「自分をグーグル化する方法」とあるように、本書ではITを最大限に活用しながら、なおかつアナログの良さも生かして知的生産性をあげる方法論が述べられています。賢い人って、自分の考えを理論化、体系化することにたけています。勝間さんの理論も、見事なまでに体系化されていて、ついうなずいてしまったりします。
 でも、読み終わったあと、自分の中に残ったことが少なかったのは不思議。たくさんの知的生産の技術が書いてあるのですが、なぜか自分にとってはあまり参考になりませんでした。どうしてだろう。
 また、細かいことですが気になったことが。勝間さんは月に50~100冊の本を読むそうです。その本の大半は新品を買うそうです。印税の入らない本は著者に失礼、というのが理由です。それだけ本を買っても、手元に残しておくのは月に5冊くらい。残りは、図書館に寄付したり。ブックオフに売るそうです。
 月に50冊以上も読むのもすごいけど、新品をそれだけ買って、ほとんど売ってしまうというのもすごい。こんな本の読み方する人、はじめて知りました。
 09年は、ますます勝間和代さん活躍しそうです。

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2008/12/29

ワイヤレスヘッドホンの便利さ

 ちょっとした衝動買いで、ワイヤレスヘッドホンを買いました。最近いろんな機種が出回っていますが、気になるのはその音質はどうなのか、ということでしょう。購入したのはSONYのMDR-RF500Kですが、音のクオリティは有線のヘッドホンとなんら変わらない印象です。
 Headphneそもそもワイヤレスヘッドホン、どのようなものなのか。SONYのものは、ヘッドホン本体への充電器を兼ねたプロセッサーがあり、これとオーディオ機器を接続します。うちはONKYOのミニコンポと、光デジタル接続ケーブルで接続します。ボリュームはヘッドホン側で調節します。この光デジタル接続ケーブルでの接続は、音が良好なのですが、DVDからの音声はうけられず、これがちょっと欠点でしょうか。これは、ミニコンポ側がPCM音声を出せないためのようです。
 ともあれ、ヘッドホンをつけたまま、別の階へいっても音は聞こえます(時々途切れますが)。同じ階なら、自由に動き回っても問題ありません。これは快適です。ヘッドホンの束縛から逃れたワイヤレスヘッドホン、これからは広まるのではないでしょうか。

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2008/12/28

年末の風情

 年の暮れは、押し寄せてきます。毎年のことですが、クリスマス、忘年会、仕事納めの納会、とこの年になると雑事とも思える慌ただしいことが続きます。今朝の日経新聞に載っていた作家・吉井由吉さんの一文「大年の静まり」を読むと、昔は今より穏やかな年末だったんだな、とちょっと羨ましくなります。
 昔は、大年(大晦日)は特別の日だったのでしょう。吉井さんの文によると、昼間から銭湯と床屋にいって、そして年越しそばを食べる。庶民はこんな大年を過ごしていたとか。今は、年越しそばは食べますが、床屋に行かないな。銭湯は、ほとんどないし。
 新年を迎えるにあたって、昔は決まり事みたいなものがありました。私がこどもの頃は、新年用に新しい下着を親が用意していてくれました。この習慣、いつのころからすたれたのでしょう(うちだけがやっていないのか?)。
 この年末年始は、不況感のせいか特に特別な気分がないですね。年明け恒例のバーゲンも、もうやってういる店もあるみたいだし、ふつうは2日から開店する渋谷パルコは、元旦から営業とか。もちろん、スーパーは元旦から開いてるし、今年は銀行ATMもメガバンクは元旦でもOKですね。
 季節感のないのは東京周辺だけかもしれませんが、正月休まない働く人は大変です。古い風習も、少しは残して欲しいものです。

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2008/12/27

来年の手帳を買ってみました

 今年もあとわずかですが、年末のこの時期、くだらないことを思案します。カレンダーは揃ったかなとか、年末年始のテレビ番組情報誌を買わねば、とか。そのひとつとして、いつも悩む手帳問題(?)。今年は手帳を廃止して、仕事関連は、会社で半ば義務づけられているOUTLOOKで管理しました。
 プライベート面は、3月までには武蔵美でもらった学生手帳があったので、これで勉強の進捗管理をしていました。でも、4月以降は放ったらかし状態です。来年は勉強とか、遊びとかもちょっとはコントロールしたいところなので、手帳をつけてみようと思い立ちました。
 時間があれば伊東屋あたりにいって選ぶところですが、すでに12月も下旬、しっかり出遅れています。ふと、「超」整理手帳を思いつき、近くの本屋で衝動買い。この手帳、ユーザーも多いと思いますが、野口悠紀雄一橋大名誉教授が考案したもの。8週間を一覧でできるスケジュールシートが特徴です。
 勉強の進捗管理は数週間単位を一覧できるこの手帳がいいのでは、と単純に考えたのと、システム手帳のようにかさばらない点が、この「超」整理手帳を選んだ理由。
 まあ、とりあえずこれで来年はやってみて、うまくいかなかったら変えればいいやくらいの気持ちではあります。手帳をみていたら、今年はあと5日。やっと年末、という気持ちと、もう年末という気分が相半ばしてます。

Photo

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2008/12/26

忘年会の景気はどうですか

 会社とかに勤めている方は、もう忘年会はお済みでしょうか。うちの部署では、なんと一昨日のクリスマスイブが忘年会でした。当然のこと、全員は参加せず、出席率は半分ちょっとだったかな。この日にやるか、とういうところですが、忘年会そのものに気合いが入らなくなっている(?)ことも事実。まあ、都合のいい人だけで、飲めばいいっていう乗りです。
 不景気の中、世の中の忘年会景気はどうなんでしょうね。うちの会社とかは、忘年会をやるところは多いですが、中には「みんなの都合が合わないので」とかで忘年会をやらないとこもあります。
 また忘年会やっても、二昔前くらいまでは二次会は必須だったものですが、いまはささっと解散、二次会に流れることも少なくなりました。やはり、時代はちょっと変わっているんでしょう。
 忘れたいことはいっぱいありますが、近頃は酒を飲んでも、なかなか忘れられなくなりました。肝心なことは、すぐに忘れるくせにね(笑)。

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2008/12/25

クリスマスケーキのありがた度

 昨日はクリスマスイブでしたね。それぞれの楽しみ方があるのでしょうが、我が家の場合は、やはりクリスマスケーキをどうするかが、毎年のちょっとした問題です。どこのケーキ屋のものを予約するかが、悩ましい。子どもの頃は、クリスマスケーキはすごく楽しみで、食べるのが嬉しかったものですが、自分が子どものために買う立場になると、半ば義務感になったりします。
 Xmas最近では、ケーキが特別なものではないんですね。ちょっといいことがあったりしたり、そこまででもなくて、都会に遊びにいったりしてもケーキを買ってきたりします。私が子どもの頃は、クリスマスの時期以外に、ケーキなどあまり食べる機会なかった気がします。
 さて、今年はクリスマスケーキを予約するもの面倒になって、当日(うちは23日にクリスマスをやりました)、ケーキを買いにいきました。予約しなくても、ちゃんとしたケーキ屋でも、クリスマスケーキが買えます。これで、いいんですね。
 クリスマスケーキのありがたさ、どれほどのものなのでしょうか。要は、クリスマスというイベントを楽しめればいいのでしょう。

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2008/12/24

山口薫:具象から抽象へ

 昨日で終了してしまいましたが、最後の駆け込みで「山口薫展 都市と田園のはざまで」(世田谷美術館)をみてきました。山口薫の作品をまとめてみるのははじめてです。山口は1907年生まれ、東京美術学校(現東京芸術大学)卒業後、渡仏。帰国後、自由美術家協会、モダンアート協会をつくり、日本画壇の中心的役割を果たした画家です。
 展覧会では、初期から最晩年の作品までを、資料を交え展示しています。山口が画家として活動し始めたのは1920年代後半。この時期はヨーロッパで様々な美術様式が展開されていった時期です。山口の作品も初期には風景画、肖像画といった具象画が描かれていましたが、戦後の1945年以降、抽象的な表現の作品が多くなります。
 この時期の作品は形の表現にその特徴があります。具象と抽象の間にある、とでも言えばいいのでしょうか。たとえばこの「ノートルダァム」(1954年)は、独特な形の表現がされています。この時期の作品が、もっとも山口薫らしい、と感じました。

Notredame19541

 その後、山口はほとんど抽象画といっていい表現形式にすすみます。薄塗りの油彩が特徴的。スケールの大きい作品もいくつかあります。
 しかし、最晩年には「おぼろ月に輪舞する子供達」(絶筆)で、きわめてシンプルな具象作品を描きます。
 具象と抽象を行き来した山口の作品。見ていて心がやすらいでいくのを感じる作品が多くありました。素敵な展覧会でした。

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2008/12/23

隈研吾の新著「自然な建築」

 先日、東工大・世界文明センター主催の講演会で建築家・隈研吾さんの話をうかがいました。隈さんの作品のひとつに六本木のサントリー美術館があります。ここの4階から3階の展示室に降りてくる階段の空間は、数あるミュージアムの中でお気に入りのひとつです。
 その隈研吾さんの新著『自然な建築』(岩波新書)は、建築をつくっていくために、自然素材にこだわり。その素材をどのように現代の建築に活かしていくための「闘い」が書かれた著作です。石、竹、土、和紙といった現代建築ではなかなか使うことが難しい自然素材を、大胆に使っていく隈建築。その挑戦の過程が細かく描かれています。
 隈さんは自然素材は欠陥だらけ、と認めた上でこう書いています。
「大切なのは、欠陥を認め、欠陥に開き直らないことである。まず、欠陥を認めて、最大限の努力をし、あきらめずに研究を続け解決策をさぐることである。その謙虚さがなければ自然素材は消えていくばかりである。(後略)」
 自然素材にこだわる挑戦は、見事です。
 乱暴な決めつけですが、安藤忠雄のコンクリートを多用した建築とは対極にある隈建築。これからの日本のアーキテクトがめざして欲しい方向だと思います。

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2008/12/22

麻布十番「豆源」の豆かん

 祖母の墓が麻布善福寺にあり、お参りに出かけてきました。その帰りにちょっと歩いて麻布十番の商店街へ。ここの風景、変わらないですね。ここにある老舗の「豆源」を久し振りにのぞいてみました。豆の専門店ですが、相変わらず賑わっています。豆の種類、すごく多いです。
 でも、女房が豆とおかきを買ったので、私は「豆かん」を買いました。豆かん、売ってる店意外と少ないです。梅園の豆かんは有名ですが、それ以外だと思い浮かびません。江戸(東京)だけにあるものではなさそうですが、仙台では見かけたことなかったな。
 豆源の豆かんは、WEBによると富良野産の赤えんどうを使ったものだそう。豆の専門店なので、やはり豆にはこだわっているのでしょう。豆、かんてん、黒蜜が織りなすシンプルな味は、やはり東京を感じてしまいます。美味しゅうございました。

Mamekan

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2008/12/21

箱根駅伝のブランド化

 テレビをつけたら「全国高校駅伝」の中継をやっていました。真冬に向かうこの時期、駅伝のシーズンですね。思えば、10数年前、「箱根駅伝」をみていて、若者たちがひたむきに走る姿をみて、走ることをはじめました。その箱根駅伝ですが、近年は注目度が高まっているようです。
 今週号のアエラの記事『「箱根を制覇せよ」学長室の攻防戦』なる記事。これは「大学の実力」という連載記事の3回目ですが、今号は箱根駅伝に注目。要は、箱根駅伝を大学をPRするには絶好の機会と捉えて、大学が力をどれほどいれているかを紹介している内容です。
 来年の箱根駅伝は85回大会の記念大会のため、例年より出場校が3校増えての開催。この枠が増えための恩恵で、青山学院大学が33年ぶりに出場します。アエラの記事によると、5年ほど前、当事の半田正夫学長がは陸上部強化のため、各学部に推薦枠を設けるように要望したが、多くの学部が抵抗。現在、推薦枠が設けられているのは法学部だけだといいます。今回の箱根駅伝出場をきき、半田元学長は号泣したそうです。青学は予選会で6秒差で、駅伝常連の法政大を退けての出場、立派です(三田の塾はどうしてんだろう)。
 最新号のBRUTUSにほ、特別付録として『箱根駅伝はアートだ』と題された小冊子が付録としてついています。広告でこんな冊子が成り立つほど、箱根駅伝はブランド化しているようです。ともあれ、新年はサッポロビールを飲みながらの、駅伝観戦が楽しみです。

Brutus


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2008/12/20

68歳トム・ジョーンズ、健在なり

 トム・ジョーンズのアルバムを買いました。トム・ジョーンズといえば、トップスターとして活躍したイギリスのシンガーですが、いまでも精力的に活動しているのですね。調べてみると、ことし68歳。そうですよね、エルヴィス(今年生誕73歳)と並び称された時期もあったわけですから、そんな年になるわけです。
 Tom_jonesかつては「ラブ・ミー・トナイト」「よくあることさ」「デライラ」そして「思い出のグリーングラス」などを思い出します。すでに大ベテランですが、今回のアルバムは全くの新作。全14曲が納められていますが、どの曲もトム・ジョーンズそのもの。パワフルさは少しだけ衰えたかなとも感じますが、とても68歳のボーカルとは思えない力強さです。注目はU2のボノ、ジ・エッジがレコーディングに参加している「シュガー・ダディ」。ボノとトムは友人、今回ボノ、ジ・エッジが曲を提供し、共演までしたようです。
 歌手生命、なんて言葉がありますが、シンガートム・ジョーンズはいまだ全盛期かもしれません。

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2008/12/19

仙台をめぐる注目の話題

 東京にいると地方のニュースはなかなかキャッチできません。もちろん、ネットを注意深くみていれば、興味深いニュースもわかるのですげ、なかなかそうもいきません。先日、仙台に遊びにいったさい、地元の人から教えてもらったニュースは、なんとも情けない話題。
 梅原仙台市長が、行き先などを記入せずにタクシーチケットを使っていたことが発覚。当初はいろいろいいわけしていたが、結局は221万円を返還。
リンク: 仙台市長、行き先不明のタクシー代221万円返還 - 速報 ニュース:@nifty.

 この事件はこれだけではおわらず、市から支給されていたタクシー券を、他人に配っていたことが明るみにでて、いまだ議会でもめています。
 政令指定都市の市長の行うことにしては、あまりにお粗末。前から駄目とは感じていましたが、この事件が決定打です。
 また、昨日ネットで見つけたニュース。
リンク: 宮城県高校「一律共学化」めぐり激論 「男女一緒が自然」?「伝統無視」? - 速報 ニュース:@nifty.

 宮城県立高校の男女共学化問題は、すっかり決着がついたと思っていたのですが、まだもめていたとは。ここっでも梅原市長が登場。
「08年11月には梅原克彦仙台市長(仙台一高卒)が、県民の意識と県教育委の方針が乖離しているなどとして、『共学校と別学校の選択の自由が完全に奪われている現状は見直すべき』と発言した」
とのこと。いまさら蒸し返すなよ。自分の出身校(仙台一高)が共学化されるの、嫌なんでしょうね。
 梅原さんの今後の動向から目が離せません。

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2008/12/18

老舗の力?

 世の中は一気に不景気。仕事でお客さんに会っても「景気悪いですね」という会話ばかり。こんな時勢にちょっと世の中の流れに反している話題ですが。先日、仕事で赤坂へ行きました。午後1時ころ地下鉄の赤坂見附駅でおりて、昼飯を求めて商店街を歩きます。
 道で500円ランチの呼び込みをしている店があります。しかし、かなり前(もう10年以上前)、とあるグルメな方に連れてきてもらった天麩羅屋を思い出し、いってみました。場所は昔のところです。ご存じの方もいるかと思いますが、「天茂」というお店。ビルの2階にありますが、内装はかなり年季が入っています。1時過ぎなのに、列ができてます。
 天麩羅屋ですが、昼は天丼とかき揚げ天丼のお品書き。天丼をたのみました。

Tensige

 揚げたての天麩羅がのっかった天丼ですが、つゆがかなり濃く、しょっぱい味わい。もう少し薄めのほうが、天麩羅が味わえる気がします。
 そしてこの天丼1300円もするのですが、列ができる人気ぶり。景気は悪いといっても、老舗にはあまり関係ないようです。昔はこんな混んでなかったのでは。世の中の外食産業、厳しいとのことですが、はやっている店はあるんですよ。店が2極化しているのかもしれません。
 

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2008/12/17

コンビニのビール棚に思うこと

 会社の帰り道にあるコンビニで、ビール類が並んでいる棚をみると、目新しいものが並んでいたりします。最近はキリンの「明治のラガー」や「大正のラガー」が新顔でしょうか。でも、限られたスペースにはすべてのビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)が並ぶわけもなく、何らかの意志があって品揃えがされているはずです。
 コンビニの流通事情にはまったく疎いのですが、ビールの銘柄には少しだけ詳しい私。コンビニの棚にはこんなビール類もありました。

Giger

 アサヒビールのジンジャードラフトという発泡酒です。ジンジャーエキスを配合したお酒で、飲んでみると生姜の味が、確かにします。何回か勢いで飲んでますが、あまりピッタリとこないです。これ、売れているのか。コンビニの棚には、350mlと500mlの両方ともあって、かなりのスペースを占めてます。やはり、メーカーの営業力が強いのでしょうか。サッポロビールは残念ながら少なかった……。やはり基本は営業力なんでしょうかね。
 

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2008/12/16

東工大にある世界文明センター

 東京工業大学と言えば、工業系大学のトップクラスにあります。この大学に「世界文明センター」なる組織があります。ここには人文学院と芸術学院があり、大学内はもとより、大学の外に向けた活動をしています。
 そもそも理学及び工学の単科大学に芸術系の組織があることにちょっと驚きます。この世界文明センターは、大学内では人文、芸術系の授業を東工大生に対して行うことに加え、一般社会人にために様々な講座も開講しています。たとえば、今はレクチャーシリーズ秋と題して、芸術文化に関わる人の講演を行っています(ここをみてください)。
 すでに、別役実(劇作家)、河竹登志夫(演劇評論家)、伊藤比呂美(詩人)、隈研吾(建築家)の講演があり、今日は演出家、新国立劇場演劇監督の鵜山仁さんの講演があります。先週行われた隈研吾さんの講演に参加してきたのですが、先端を走っている世界的建築家の講演ということもあり、入場制限されるほどの盛況でした。
 単純な思いこみでは理科系と芸術系は相反する位置にいると考えがちですが、東工大はそのようには捉えなかったとういことです。理科と芸術が融合できるのであれば、(曖昧な表現になってしまいますが)新たな道が開けると思います。
 この世界文明センターの講師陣は、多様な分野から人材を集めています。創設されてまだ間もない組織(2006年開設)のようですが、これからの活動を注目したいところです。

☆世界文明センターWEB

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2008/12/15

今年最後のイッセー尾形芝居

 昨日、原宿クエストで「イッセー尾形のこれからの生活2008 in 冬の新ネタ 」を家族で拝見してきました。今年は、イッセー尾形さんの芝居をたくさん見させていただきました。今回は待望の新ネタです。
 Issey6日から始まり昨日が最終日の公演でした。イッセーさんの舞台の楽しさは、当然のことながら綿密な演出と細かな稽古でつくられていると思います。8日目、楽日ということからか、芝居はアドリブかなと感じる場面があるなどかなりこなれていて、とても楽しかったです。今年拝見した中で、いちばん大笑いしたかもしれせん。
 演じられたのは8つのネタ。特に爆笑したのは、(勝手に芝居に名付けますが)「怪しげなブローカー」「わがままなマエストロ」そして「金沢弁のおばあちゃん」。イッセー尾形さんのネタには、演出家の森田さんが石川県出身のため、時々金沢弁が登場します。独特のイントネーションが、面白さを増幅させてくれます。
 今年は、イッセー尾形イヤーでした。楽しい芝居をありがとうございました。
 

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2008/12/14

ピカソの奥深さを感じた「魂のポートレート」

 今日で残念ながら終わってしまいますが、サントリー美術館「巨匠ピカソ 魂のポートレート」を先週末やっとみてきました。ミュージアムの展示スペースのため、国立新美術館の「愛と創造の軌跡」展より出展作品も少なく、テーマも絞り込まれています。
 手元にある『西洋絵画の巨匠⑦ ピカソ』(関直子・2006年)によれば、
「ピカソは、アトリエで作品を制作する画家や彫刻家の姿を数多く描いている。その中には、芸術家としての自画像と考えられるものもある。また、ピカソはアルルカンやミノタウロスなどの姿を通して自身をあらわすこともあった」
 とあります。ピカソにとって、自身をどう表現するかは、表現者としての大きなテーマだったのですね。
 本展は時代を追って5つのパートの分けて構成されています。その中でも、特に「1.初期~青の時代」「4.ミノタウロスと牡牛」そして「5.戦中から戦後、そして晩年」に魅了された作品が多かったです。
 青の時代では、「男の肖像」。20歳くらいで、この作品を描いてしまうピカソの才能に、驚くばかりです。ミノタウロスを描いていた時代、とても刺激的な作品が並びます。「ドラとミノタウロス」なんて、すごくエロティック。

Picaso

 ピカソは91歳まで生きた人ですが、その晩年、70歳をすぎた時期に描かれた作品は、すごいですね。それまでの作風になんら束縛されることなく、自由に表現している感じです。特に、69~70年、ピカソ80代後半(ピカソは1881年生まれ)に描かれた作品は、具象とか抽象とかいった表現形式をこえた、ピカソ様式とでもいっていいのか、まったく独自な表現です。
 ピカソの作品は、みればみるほどその魅力の奥深さを思い知ることになります。やっぱり、ピカソは難しい……。

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2008/12/13

蒙古タンメンを食べてみた

 先週だったか目黒で「蒙古タンメン中本」に入ろうと思ったら、夜の9時近くにもかかわらず、行列。「並んでまでも」と、あきらめました。このラーメン屋、かなり前から気になっていたのですが、こんなに人気とは。
 この蒙古タンメン屋、むかし板橋あたりで食べた記憶があります。もう、20年以上前かな。確か「ポパイ」か「ホットドッグプレス」(ふる~い)にのっていて、わざわざ行ったはず。Wikipediaには「中国料理中本」という屋号でありそこの人気メニューがこのタンメンだったのでしょうか。この店は閉店して、別の方がはじめたのが、今の蒙古タンメン中本らしいです。
 先日、昼の早い時間に御徒町を通りかかり、偶然この店を発見(すでに7店舗もあるチェーン店なんです)、入ってみました。11時半前にもかかわらず、すでに列は3人。人気です。
 肝心の「蒙古タンメン」はこんなのです。

Moukotannmenn

 味噌タンメンの上に、麻婆豆腐がのっている一品。辛いです。辛いんで、スープ、麺の美味しさがよくわかりません(苦笑)。昔食べたの、こんなのだったかな。
 辛いとか、こってりとか、ラーメンは極端にいったほうが人気なのか。この蒙古タンメンの人気もラーメン二郎熱と同じものを感じます。個性的な一杯でした。

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2008/12/12

渋谷の「明日への神話」

 いまさらなのですが、渋谷に恒久設置された「明日への神話」をみてみました。先月の17日に設置されました。渋谷にはしばしば仕事で行くのですが、「明日への神話」が設置されている場所は、通らないルートなんですよね。
 その場所は、JR渋谷駅から井の頭線への連絡通路。作品に前に立つと、さすがに大きい感じ。東京都現代美術館で公開されていたときにみたのですが、ミュージアムで展示されているのとは、ずいぶん違った印象です。
 この「明日の神話」の恒久設置に際しては、大阪府、長崎市、広島市、そして渋谷が誘致活動を行った結果、渋谷に設置が決定。渋谷への誘致のため、渋谷サイドでは「『明日の神話』誘致プロジェクト実行委員会」をつくり、街、地元企業(東急など)、学校(青山学院など)が連携して誘致活動を行ったようです。
 公開から1ヶ月近くも経ちましたが、作品の前では写真を撮る人がいました。渋谷の新しい名所になるといいですね。

Ashitanosinnwa


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2008/12/11

ホープ軒というラーメン屋

 一昨日、吉祥寺に行った際、念願だったラーメン屋にいきました(大袈裟ですね)。「ホープ軒」という店です。武蔵美の吉祥寺キャンパスに行くたび、気になっていたのですが、やっと念願が叶いました(笑)。黄色に赤字の看板が目立ちます。カウンターだけのラーメン屋ですが、12時前にもかかわらず、3人ほどが列を作っていました。
 さて、肝心のラーメンです。お品書きはラーメンとチャーシューメンのみ。トッピングとして、玉子(味付け、生、茹で)、もやし、ニンニク。これだけです。麺の大盛りもなし。極めてシンプルです。注文したのはチャーシューメン+味付け玉子。

Hope_ken

 豚骨スープに麺は中細。ちょっと麺茹ですぎですね。そんなに美味しくないなあ。ちょっと期待はずれです。
 この「ホープ軒」という屋号を冠したラーメン屋、いくつかありますね。神宮外苑にあるホープ軒、昔何度かいきましたが、もうしばらくいっていません。野方ホープという店もあります。そしてホープ軒本舗。これらの店、なんらかの関係があるのでしょうか。不思議なホープ軒つながりです。

 

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2008/12/10

社会人大学院への道:芸術分野編その3

 昨日、久し振りに武蔵野美術大学にいってきました。卒論を指導していただいた先生に個人的なお願い事があり、お時間をいただいてお話してきました。大学院を受験したことをご報告させていただいたのですが、先生がおっしゃるにはこれまで通信課程卒業生で、大学院に進学した人は少ないのでは、とのこと(通信課程の卒業生としては、私は5回生くらいです)。
 芸術文化やアートマネジメントといった「芸術文化支援系」の社会人大学院は少なく、(私の知るところでは)以下の3つです。
・慶應義塾大学文学研究科美術美学史専攻アートマネジメント分野
・駿河台大学現代情報文化研究科文化情報学専攻科
・青山学院大学総合文化政策学研究科文化創造マネジメント専攻

(京都造形芸術大学には通信課程の大学院があります)

 慶應は専攻の中に「分野」として置かれている小さな大学院で、2005年から開講しています。講義は平日夜週1回と土曜日に行われています。大学のWEBで公開されている時間割から判断すると、講義内容は、すべて決められていて、選択科目は一切ないようです。
 駿河台大学の内容はWEBで見る限りよくわからないのですが、社会人に対応した大学院のようです。ただ、この大学は埼玉県の飯能にあり、都内に職場がある私にとって、仕事が終わって通うのは事実上無理です。駿河台大学に限らず、社会人大学院に通う条件として、職場と大学が近いことがあげられます。毎日の仕事の状況にもよりますが、大学までの移動時間は30分くらいが基準線ではないでしょうか。
 青山学院は、受験前に事務室にうかがっておたずねしたところ、時間割がまだ確定されていませんでした。今のところの計画では平日夜(18時30分~)と土曜日に集中して講義を設定する予定。また、講義はかなりの科目が用意され、選択制となります。
 青山学院にしたのは、まあここが最初に受かったからですかね(笑)。ちょっとまじめに言うと、未知数ではありますが、2009年4月に新規開設される専攻なので、逆に未知数な魅力があること。また、今年総合文化政策学部を開設し、その研究科としての設置であることから、青山学院のこの分野にかける意気込み、思いの大きさが感じられること、が選択の理由です。
 さて、そろそろ勉強に手を付けねばと思っております(転勤がなければいいのですが……)。

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2008/12/09

社会人大学院への道:芸術分野編その2

 社会人大学院への道、その2をすぐに書こうと思っていたのですが、別な記事を続けてしまいました。さて、社会人の大学院入学、それも芸術支援系への道です。そもそも、社会人大学院とは何なんでしょう。
 ちょっと脱線しますが、大学院の進学率、どれほどなのでしょう。ネットで探してみてもよくわからないのですが、おそらく10%台のようです(文科省の資料を探せば正確な数字があるのでしょうが)。まだまだ大学院そのものが一般的な教育環境にはなっていません。例えば武蔵美の同級生にメールをしている中で「大学院に行くんですね、どの学部」「新しい学科ですね」などと言われます。大学院は、学部、学科ではなく、研究科と専攻です。私も以前は間違えていました。
 本題に戻って、社会人大学院とは何か。社会人大学院を名乗っているところも内容がまちまちです。私見では社会人大学院の定義は、2つあると思います。ひとつめは、社会人のための入試を行っている大学院(社会人入試)。一般的には大学院入試は大学課程修了後の教育であるため、かなり難易度が高いのが通例です。社会人に配慮した(はっきりいえば少し易しい)入試を行っている大学院がいくつもあります。
 社会人大学院のふたつ目の形は、社会人が通学できる時間帯に講義を開講している大学院です。具体的には平日の夜と、土日に集中して講義を行うことです。
 実際の社会人大学院は、社会人入試と社会人が通える講義時間、この両方ともに対応しているところが多いようです。でも、中には入試は社会人対応だけれど、講義については平日昼間しか開講していない、という大学院もあります。例えば東大の総合文化学研究科超域文化科学専攻がそうです。
 また、まとまらない話になってしまいました。すみません。明日こそは、具体的に芸術支援+大学院をどう選んだかを書くつもりです(続く)。
 

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2008/12/08

今、仙台の展覧会は充実メニューです

 十和田市現代美術館から仙台へ。一泊して翌日は仙台市内のミュージアムを駆け足でまわってきました。先々月、久々に再開した宮城県美術館、そして仙台市博物館、(ミュージアムではないですが)せんだいメディアテークの3館です。
 宮城県美術館では『ウィーン美術史美術館所蔵 静物画の秘密展』が開催中。ハプスブルク家のコレクションを集めたウィーン美術史美術館から、静物画にフォーカスして展示するもの。正直言って、この分野の絵画、あまり得意ではないですが(苦笑)、絵画の完成度が高いのはわかります。ちなみ、この展覧会、六本木の国立新美術館で開催されていたものの巡回展です。
 仙台市博物館では『平泉〜みちのくの浄土〜』が開催されています。実は平泉、藤原氏を巡る歴史にはまったくといっていいほど知識がありません。この展覧会、その歴史が頭に入っているか否かで、楽しみ方は全く違います。私の場合は、展示された仏像や調度、資料をただ眺めるだけで、なんとも情けない鑑賞になってしまいました。
 しかし、この展覧会に展示されている美術品や工芸品、資料は高い価値があります。本展のWEBによれば、「国宝・重要文化財約100点を含む仏教美術の名品や歴史資料など約250点を一堂に展示」とあり、極めて質の高い展示品が並びます。国宝も中尊寺所蔵品を中心として、20点ほどが展示されていました。
 実はこの展覧会、平泉の世界遺産登録記念として企画されていたようです。その登録は見送りになってしまいましたが、この質の高い展覧会はそのまま実施されたわけです。仙台の後、世田谷美術館、福岡市博物館に巡回します。
 最後にせんだいメディアテークで開催されている『高嶺格[大きな休息] 明日のためのガーデニング 1095㎡』は、メディアテークの6階ギャラリー全体を使って髙嶺格の世界をみせようとする企画です。会場は無料ゾーンと有料ゾーンに分かれていて、有料ゾーンにある作品「大きな停止」は目の不自由な方によるガイドツアーのみの鑑賞形式となっています。時間がなく、残念ながら有料ゾーンは見られなかったのですが、無料ゾーンにある主に映像を主体とした作品には、正直言って心が動きませんでした。
 宮城県美術館と仙台市博物館は鑑賞者で賑わっていましたが、せんだいメディアテークは人は多くありませんでした。ちょっと考えさせられた仙台アートの旅でした。

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2008/12/07

十和田市現代美術館へ

 先週末、一日休みを取って青森から仙台に行ってきました。JR東日本の格安チケットが使える季節で、それを使って遙か遠くの十和田へ。十和田氏現代美術館は今年4月に開館。入場者が開館から4ヶ月で10万人をこえ、順調な滑り出しのミュージアムです。
 この美術館の建物を設計したのは、金沢21世紀美術館を妹島和世さんとともに手がけた西沢立衛さん。建物は、塔のように3階まで伸びる展示室を真ん中にする展示室群と天井高9メートルのカフェ&ミュージアムショップから構成されていて、デザインは直線、色は真っ白を基調としています。

Towada

Towada2

 展示室は常設展示と企画展示室があり、常設展示として21名、22点の作品が置かれています。ロン・ミュエク、オノ・ヨーコ、ジム・ランピーらの現代アートが常にみられる美術館です。作品は展示室の中、建物の床、建物の外、建物の壁と所々にあり、美術館の建物そのものがアートとなっている感があります。
 また、3うある企画展示室では、定期的に企画展が行われるようです(私が行ったときは、開催されていませんでした)。
 十和田氏現代美術館といいながら、その内容をみるとアートセンターに近い位置にいると思います。このミュージアム、英文表記は「Towada Art Center」であり、その直訳=十和田アートセンターとしたほうが、内実には即している感じです。でも十和田市現代美術館のほうが人は呼べるでしょうね。
 展示されているアートは、みていてどれも心にひっかっかり、印象に残る作品です。現代アートに詳しくないのですが、おそらく作品の質は高いと思います。
 機会があれば、訪れる価値があるミュージアムです。

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2008/12/06

社会人大学院への道:芸術分野編その1

 このブログに武蔵美通信つながりでお越し頂いている方が、想像より多いのではと最近感じてます。通信の大学を終えた後、どうするのか。卒業生は、誰もが抱えているテーマのようです。私の選択は、大学院でした。武蔵美に入ったのは「ギャラリーをやりたい」→「そのためには、経歴とか、資格(学芸員)が欲しい」と、たわいもない理由でした。しかし、大学で学んでいるうちに、勉強の楽しさにはまってしまったのが真実。
 通学課程の大学を終えた若者であれば、大学在学中に大学院への準備をして、卒業した3月の翌月からは大学院へ通っている人が多いのでしょう。しかし、通信課程の、ちょっと年を重ねた大学生は卒業するための勉強で精一杯で、大学院の受験などする余裕は(少なくとも私は)ありませんでした。
 とは言っても、大学院に進んで、もっと勉強を高めたいと感じている同級生は少なくありませんでした。しかしながら、社会人で大学院、という条件を満たすことはなかなか大変。ましてや芸術系は、いろいろ調べてみたけど、ほとんどないようだし。ネットで調べると、こんなサイトがありますが、
大学&大学院.net
 探しても、芸術系大学院+社会人対象なんてなさそうだし。さて、どうしたものか。
 で、なんで青山学院の大学院なのか……。長くなりそうなので、続きはまた書きます。

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2008/12/05

石内都さん、上野千鶴子さんの対談

 一昨日、目黒区美術館で展覧会の企画『特別対談「女性の/と写真』に参加してきました。いま開催されてる「石内都展 ひろしま/ヨコスカ」に関連した企画で、石内都さんと社会学者の上野千鶴子さんの対談です。対談は上野さんがリードする形で進行していき、そのうまいトークで石内さんの人柄、考え方はわかってきました。
 対談の中で、いくつの興味をひかれたことがありました。初期の作品「アパートメント」について、石内さんは人が忘れたものを撮っている、と。detailにこだわったと感じた写真は、忘れたものが撮されていたのですね。
 また、「ひろしま」という写真集をつくりきっかけについて。石内さんの作品に「Mother's」があります。これは亡くなった石内さんのお母さんの遺品を撮したものですが、この写真をみた編集者が、「ひろしま」のアイディアを持ってきたそうです。ただ、それまでその編集者は石内都という写真家の存在を知らなかった。遺品、広島という関連で、石内さんに広島をテーマにした写真をとる企画を持ち込んだそう。ちょっと驚く話です。
 写真家、画家本人の話を聞くことは、とても面白い体験です。やはり独りよがりにみているだけでは駄目ですね。

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2008/12/04

ロージナ茶房のザイカレー

 昨日、仕事で国立のいったので、久しぶりにロージナ茶房に寄ってみました。ここ、かつては作家の山口瞳が通ったという有名な茶房です。入り口も自動ドアでなく、手動式のもの。今どき、このような店、少なくなりました。
 大学時代を国立で過ごした会社の新人くんが一緒だったので、お昼のおすすめメニューを教えてもらいました。
「やはり、ザイカレーでしょう」
 ザイカレー? なんだろう。すすめられたので、これを注文。しばらくして、持ってきてくれたのが、これ。

Photo

 辛~いカレーです。トマトベースのビーフカレーらしいのですが、ボリューム感もたっぷり。ランチメニューはコーヒーとかのセットなのですが、それがゼリーとのセットが選べます。これもしっかり量のある一品。

Photo_2

 こんな店が、うちの近くにもあればいいのに。国立の住民がうらやましいです。

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2008/12/03

おばちゃん店員の安心感

 昨日、所用があって田町へ。昼飯時だったので、駅前の森永ビルの地下にあるそば屋に入りました。知っている店では無いんですが、ビルの地下には飲食店があるのは知っていて、とんかつ屋がいっぱいだったので、たまたまという感じで入ってみました。
 Soba このそば屋「謙徳」という店ですが、普通にどこにでもあるそば屋さんです。注文したのはランチセットの「かつ煮定食」。かつ煮+かけそば+ご飯のセットで980円。どこにでもあるメニューです。
 気に入ったのは、従業員が、すべておばちゃんだったこと。チェーン店とかにありがちの若いおねーちゃんやお兄さんはいません。すべておばちゃんです。これが、オジサン客にはぴったりくるんですね。客の対応って難しいですよ。マニュアルだけでは、細かい気分にはこたえられない。言葉にするのは難しいのですが、きっとおばちゃん定員さんは、そこのところわかっているんでしょう。
 そういえば、マクドナルドにも最近、年齢の高い店員さん、増えてませんか。少なくとも、品川と自由が丘にはいらしゃいますよ。ひょっとしたら、私より年上、という店員さん。時代は、オジサン、オバサン仕様に変わっているかもしれません(そんなことはないか)。

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2008/12/02

エルヴィスの新作クリスマスアルバム

 早いものでもう12月、クリスマスがすぐですね。この時期になるとお気に入りのアーティストのクリスマスアルバムを引っ張り出してきて聴くこの季節です。ところが今年はエルヴィス・プレスリーの見かけないクリスマス・アルバムをAmazonで見つけました。「どうせ、編集ものかな」と思ったのですが『CHIRISTMAS DUETS』というタイトルが付いてます。あまり期待しないで、MOMAのカレンダーを注文するついでに、米国のAmazonから取り寄せました。
 先日、到着したCDを聴いてびっくり。エルヴィスのクリスマスソングに現役の女性歌手がボーカルを被せて歌っている「デュエット」です。エルヴィスは20代の前半のときと、30代半ばのとき、2回クリスマスアアルバムをつくっています。若さと円熟と、どちらも魅力ある作品です。敬虔なクリスチャンで知られるエルヴィスのクリスマスソングは、素敵です。

Elvis_christmas

 このオリジナルにデュエットで加わったのは、アメリカのカントリーを代表する歌姫たち。実は、このアルバムで初めて知ったのですが、マルティナ・マクプライド、キャリー・アンダーウッド、リアン・ライムスといったカントリーのスターたちがエルヴィスと競演しています。また久し振りに歌声を聴いたスターともデュエット。エイミー・グラント(クリスチャン・ミュージックのスター)、アン・マレー(エルヴィスは彼女のヒット曲「スノーバード」をカバーしてます)、オリヴィア・ニュートン・ジョン(元祖歌姫ですね)といったスターたちも、楽しそうにデュエット。
 これが、ホントのデュエットだったらな、と思わずにはいられない素晴らしいクリスマスプレゼントです。

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2008/12/01

石内都:detailの先にみえるもの

 写真家・石内都の写真展「ひろしま/ヨコスカ」が目黒区美術館で開かれています。石内は1947年生まれ。女性写真家として初めて木村伊兵衛賞を受賞しています。石内が育った横須賀の風景を切り取ったデビュー作品「絶唱、横須賀ストーリー」から、広島で、原爆被災者の衣服などを撮影した「ひろしま」まで、石内の仕事を丁寧に辿っています。
 70年代後半に撮影された作品「絶唱 横須賀ストーリー」、「アパートメント」、「連夜の街」では、同時代の写真家の影響をいくらか感じ取ることができまが、細部にフォーカスした写真は独特の視点を感じます。
 80年代後半、同年代の女性たちの手、足、体の部分をアップして撮影した写真は、肉体の存在感だけでなく、人間の感情までも撮そうとする石内の意志を感じます。
 そして、最新作の「ひろしま」。被爆者の衣服を、美しく、丁寧に撮影した作品では、そこにあった生と死のことを思わないわけにはいきません。
 会場には写真に加え、4本のビデオ作品が映し出されています。このうち、2本のタイトルに「detail」というwordが使われています。石内の作品をみていて感じるのは、まさにこのdetailへの視線です。建物の細部、肉体の細部、そして焼け残った衣装の細部。deailを写真という方法で追求しているとも思えます。石内の描くdetailの向こうには、何があるのでしょうか。まだ、私には見えていません。
 石内都、彼女の思いを知りたいと思っています。

Ishiuchi

 

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