情報のデジタル化とは
我が家に昔のビデオテープやディスクがかなりあります。ベータフォーマットのテープ、8ミリビデオ、レーザーディスク。どれも再生機器がもう使えなくなっていて、再生がほぼ不可能なもの。捨てればいいのですが、なかなか処分できません。
昨日の日経夕刊文化面に「情報のデジタル化危惧 記録媒体の限界認識を」なる記事がありました。国立西洋美術館館長の青柳正規さんのインタビュー記事です。青柳さんによると学術情報もデジタル化が進んでるが、保存された情報を読み取るには、保存した時代のハードとソフト双方の維持が必要。まさにその通りです。しかし、このハードとソフトの両方を保存していくことは、かなり至難の業です。青柳さんは
「このままでいくと、二十年、三十年先にすべての情報が消えてしまう可能性がある」
といいます。
デジタルアーカイブが美術の領域でも少しずつ進んでいます。ただ、日本ではこの情報を保存することについて、かなり遅れているようです。
「デジタル化の状況を、横浜からサンフランシスコまでの船旅に例えれば、現在はまだ大島あたりを航行している段階だろう」
と青柳さん。
我が国にとって情報の保存というものを真剣に考えなければいけない時期にさしかかっているようです。
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