お得なたばこと塩の博物館の企画展
渋谷の公演通りにある「たばこと塩の博物館」。これまで存在は知っていましたが、入ったことはありませんでした。「たばこと塩」ですから、旧専売公社の施設でしょうね。最近、このあたりに仕事でいくことが多く、昼休み時間にちょうど前を通りかかったので、入ってみました。
現在、開館30周年記念の特別展「近世初期風俗画 躍動と快楽」が開催されています。タイトルだけだと、ちょっとぼやっとしていてどんな企画展かわかりにくいですが、16世紀末から17世紀中頃に描かれた屏風絵の展示です。描かれた内容が、遊郭、洛中洛外図、歌舞伎など風俗をテーマにしたものを集めています。
これだけ書いてもあまり魅力が伝わりにくのですが、展示されている作品の質がとても高いのです。たばこと塩の博物館所蔵の作品に加えて、全国の美術館、博物館から作品を借用しています。国立歴史民族博物館、京都国立博物館、サントリー美術館、出光美術館、細見美術館などからの名品が並んでいます。その数30点弱ですが、さすが見ごたえがあります。
これだけ名品が揃って、入館料は300円。お得ですね。18日からは、国立歴史民族博物館所蔵の「洛中洛外図(歴博甲本)」が展示されます。「洛中洛外図」は狩野永德筆といわれる上杉本(米沢市上杉博物館所蔵)が国宝に指定されていますが、この歴博甲本も重要文化財。これが渋谷で見られます。会期中に再訪しようと目論んでいます。
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» 「近世初期風俗画 躍動と快楽」 [弐代目・青い日記帳 ]
たばこと塩の博物館で開催中の
開館30周年記念特別展「近世初期風俗画 躍動と快楽」に行って来ました。
辻惟雄先生の著書「風俗画入門」によると、所謂洛中洛外図は15世紀後半から16世紀初頭に初めて描かれたものだと記されています。
三条西実隆の日記『実隆公記』の永正三年(一五〇六)十二月二十二日の条に次のような記事があります。
甘露寺中納言来ル、越前朝倉屏風ヲ新調ス、一双二京中ヲ画ク、
土佐刑部大輔、新図ス、尤モ珍重ノ物ナリ、一見興有リ
越前の守護大名朝倉義景が、甘露... [続きを読む]
受信: 2008/11/30 00:16
コメント
Takさん
このミュージアム、地味ですよね。もう30年もやっているなんて、ちょっと信じられません。場所もいいのに、ちょっともったいない。
投稿: 自由なランナー | 2008/11/30 22:04
こんばんは。
私も二度行きました。
それでもお得です。
渋谷駅にこの展覧会の広告出ていましたが
99%の人は無関心のようでした。
投稿: Tak | 2008/11/30 00:17
ayakaさん
ぜひ、いってください。私もいきます。
300円ですから。
投稿: 自由なランナー | 2008/11/23 14:42
あぶない!
この記事見逃していました!
いいですね!行ってみたいです♪
教えて頂いてありがとうございました^^
投稿: ayaka | 2008/11/20 16:12