社会と対話する美術館
昨日、日経新聞主催のシンポジウム『美術館の未来~社会と対話する美術館』に参加してきました。このシンポジウムは日仏交流150周年記念として開催されたものです。(プログラムはこのパンフを参照ください「081129.pdf」をダウンロード)美術教育普及のテーマを中心として、日仏のミュージアムの現状と課題をプレゼン、討議する内容で、朝9時半から夕方6時過ぎまでの長丁場でした。
全体で4つのセッションがあり、それぞれに日仏のミュージアム状況の違いや、抱えている課題を知ることができ、通り一遍の内容ではなく、いくつかの発見を与えてくれたシンポジウムでした。モデレーターは武蔵美の岡部あおみ教授と三菱一号館美術館(2010年開館)館長の高橋明也さん。
特に、ちょっと驚いたのはフランス大使館文化担当官で、元カルティエ現代美術財団学芸員のエレーヌ・ケレマシューターさんの話。カルティエ現代美術財団は、パリに展示スペースを有し、所蔵品の展示を行っています。そこでのスタッフは、ボランティアは使わず、必ず報酬を払う仕組みで運営しているとのこと。
「ボランティアは、アングロ・サクソンの文化」とおっしゃっていました。
日本のミュージアム運営では、ボランティアが関わっているところが多いのですが、これもフランスでは事情は異なるようです。
また、討議されたテーマの主要課題は教育普及ですが、ここで「メディエーション」や「メディエーター」という言葉が使われています。この言葉、私にとっては初耳。このシンポジウムでは、芸術文化と人を結ぶ役割をメディエーションと定義しているようです。
日経新聞もなかないいことやってくれます。私にとって、これからの勉強テーマを探すために有意義なシンポジウムでした。
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