青木淳と丸山直文の対談
目黒区美術館でいま『丸山直文展ー後ろの正面』が開催されています。この展覧会関連の企画として昨日、丸山さんと建築家の青木淳さんの対談があり、参加してきました。青木淳さんは、磯崎新のところにいらした建築家で、ルイ・ヴィトンのショップや、一昨年開館した靑森県立美術館の設計で知られます。
美術に関心が高い青木さんと画家丸山直文さんの対談は、とても面白いものでした。特に美術館の展示室での展示をするための丸山さんの方法が特に興味深かったです。この展覧会のため、展示室の模型を作り、どのように展示するかを約1年近くも前から時間をかけて検討したそうです。また展示室に均質な光が欲しいため、絵画にはスポットライトをあてず、展示室に付いている照明を、白い光の照明(色温度が4500ケルビンの高いもの)に付け替えたとか。
さらに、展示室のひとつは木の床の上から白いシートをはり、もうひとつの部屋は床のタイルをはがしています。目黒区美術館でここまでやるのは珍しいこと(初めて?)。
青木淳さんは、初めてご本人を拝見しましたが、人のいいおじさんといった印象で、有名な建築家とはちょっと思えない風貌です。でも、話は分かりやすく、うまく丸山さんをリードしていらっしゃいました。このようなアーティスト本人が出席する企画にはめったに行かないのですが、丸山さん、青木さんご両人の実像みたいなものがちょっと垣間見えて、有意義な時間を過ごせました。
肝心の展覧会は時間がなくなってしまったので、改めて出直すことにしました。『丸山直文展ー後ろの正面』おすすめです。
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コメント
柳下玲優 様
ご来訪ありがとうございます。
また、お邪魔させていただきます。
投稿: 自由なランナー | 2008/10/09 08:13
大変興味深く拝読させていただきました。
ありがとうございました。
投稿: 柳下玲優 | 2008/10/08 00:45
悠歩さん
丸山さん、素敵な作品ばかりでした。私はこんどはご本人のアーティストトークの時にいこうと思ってます。
投稿: 自由なランナー | 2008/10/07 07:28
丸山直文さんの作品、私は大ファンなので、目黒には絶対行くつもりです。
なお、ワタリドリのアートブログは私的事情で閉鎖いたしました。ご報告まで。
投稿: 悠歩 | 2008/10/06 21:49