ピカソ展にみる、ピカソの色彩感
六本木ではピカソ展がふたつの美術館で開催されています。国立新美術館と、サントリー美術館です。これはパリ国立ピカソ美術館が改修のため、作品約230点が貸し出され、規模の大きいピカソ展が実現したものです。
まずは、国立新美術館の「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」をみてきました。混雑しているかなと思い、金曜の夜6時半すぎにいってみたら、来場者は多くなく、ゆったりみることができました。ピカソが多作のためか、日本でもピカソ作品をみることのできる美術館はいくつもあります。そのせいか、日本でのピカソ展は意外と混雑しないのかもしれません(4年前に開催されたこのピカソ展も混んでませんでした)。
さて、本題。ピカソの作品は膨大です。作風も様々に変遷しています。その全貌を今回日本にきている230点ほどの作品で理解することは難しいでしょう。私は、単純にピカソを楽しむ、という姿勢で鑑賞させてもらいました。いくつか新しいピカソのとの出会いがありました。ひとつは、アサンブラージュです。アサンブラージュとは立体作品のこと。グラス、新聞、サイコロなどを素材にした作品が出展されています。ピカソのアサンブラージュをみるのは初めてかもしれません。キュビズムでのコラージュ、パピエコレの立体版で、ピカソが様々な表現を取り入れているのがわかって興味深いです。
そして、今更の発見なのですが、ピカソの色彩感覚の鋭さに驚きました。色彩の魔術師という形容詞は、マティスやボナールにつけられていますが、ピカソの色彩感もすごいです。シュルレアリスムの様式で描いたとされる作品はそれが顕著です。特に人間とは思えない表現の人物画を描いていたころの色彩は、なんともう美しい。「ドラ・マールの肖像」(下の図録の表紙)や「マリー・テレーズの肖像」はその色彩のバランスに、しばらく絵の前で見入ってしまいました。
ピカソは、やはり類い希なる才能の持ち主なのですね。新しいピカソに出会えた、すてきな展覧会でした。
| 固定リンク | 0



コメント
ayakaさん
このピカソ展は、いい作品がきているので、なかなかおすすめだと思います。
投稿: 自由なランナー | 2008/10/15 06:28
同じくムサビの同級生がピカソ展行かれて、
そのパワー?に圧倒されたブログを書いて
いました。
仕事が忙しくて難しいかなぁと思っていたのですが、そうか!新美術館なんですね!
夜もやっているのですよね、確か。
コレは行かなければ^^
投稿: ayaka | 2008/10/14 07:39